●なぜ、人は同じような失敗を繰り返す? | ◆「生まれてきてよかった」そんな実感を持てる子に育てるヒント!◆

◆「生まれてきてよかった」そんな実感を持てる子に育てるヒント!◆

勉強だけできても意味はない!

学習のコツや勉強する意味を一緒に考えると共に

勇気づけでお子さんの健全な心も育ててあげませんか?

目の前ではいい顔をしていても、人って裏では何を言っているかわからない。


30歳くらいまで、私はそんな思いにずっと悩まされてきました。


そのため、対人恐怖とまでは行きませんが、人と付き合うのがちょっと苦手でした。


おそらくベースに「人は信頼できない」という感覚があったのだと思います。


なぜ、そんな感覚が生じたかを振り返ってみたのですが・・・


アドラー心理学には、早期回想と言って、子供の頃の思い出を聞いて、現在、その人がどんな問題を抱えているか判断する方法があります。


ある日、あるところのエピソードを聞くのですが、それは感情を伴ったもので、ありありと思い出せるものである必要があります。


しかも小学生くらいまでのエピソードが扱われます。


おもしろいもので、早期回想を聞こうとすると、その人がいま抱えている問題に関連したものが出てくるようです。


カウンセラー養成講座に参加した時のノートを見ると、


早期回想は、現在のライフタスクに関連したもの(記憶)を倉庫から出してくる


と書かれていました。


まさしく、・・・です。


ところで私の場合、双子でした。


二人とも、小学生の頃は、とてもやんちゃだったのですが・・・


小学生の子なんて、そんなもんですよね。


しかし、自宅の隣が、薬屋さんで、そこのおばあさんは、いつも来るお客さんに対して、私たち兄弟の悪口を言っていたようなのです。


近くに親戚が住んでいて、その親戚のおばさんが、薬屋のおばあさんが言っていた我々の悪口を母に伝えます。


すると母は、「隣のおばあさんが、『あの二人は乱暴で・・・』と言ってたらしいよ」などと我々に話すのです。


今から考えると、そんなことを我々に伝える母の感性も疑うのですが、・・・


人が悪口を言っていたとして、それを本人に伝えるなんて、あまり意味がないと思います。


だって、それを言った人と言われた人の関係は明らかに悪くなるからです。


そんなことが何度もあって、「人って裏で何を言うかわからない」、そんな感覚というか、価値観を私は培ってしまったようです。


どんな価値観を持っているかで、その後の人間関係や人生そのものにも影響を及ぼします。


人と仲よくしていても「裏では、マイナスなことを言っているんじゃないか?」、そんな疑念がわいてきたのを思い出します。


なので、どうしても人間関係で距離をとったり、深く関わることを避けたり!


そんなこんなで、人間関係において、どちらかというと「苦労してきたな~」という思いの方が強いかもしれません。


だからこそ、それを変えたくて、いろいろと学んできた面があるのですが!


いま考えるとそんな価値観を培ってしまったからこそ、アドラー心理学にも出会えたわけです。


ある意味、感謝ですね。


そして、いま、アドラー心理学と出会って、人間関係も含めた生き方が大きく変わろうとしている、という実感があります。(見方が変わってきた)


それはいいとして・・・


遅くとも10歳くらいまでに、人はアドラー心理学用語で「ライフスタイル」というものを形作ると言われています。


ライフスタイルとは、一般的に「人格」とか「性格」などと言われるものですが、アドラー心理学では、そのように表現します。


ちなみに現代アドラー心理学の定義は次のようなものです。


ライフスタイルとは、自己世界の現状理想とについての信念の体系である。


私の場合、陰で悪口を言われることで、「人は陰で何を言っているかわからない」、「人は信頼できない」、「周りの世界は怖いところ」、というような世界観を培ってしまったのでしょうね。


その世界観によって私は影響され、人間関係に悩んだ可能性が!

(それだけじゃないと思いますが)


このように、人がどんなライフスタイルを形成するかによって、大きく影響を受けます。


そしてそれに沿って行動するので、同じ失敗を繰り返したりします。


自分の経験を振り返り、これからの世界を担う子供たちには、ぜひとも良い世界観を培ってほしいものです。


そのためには、まず、親御さんが子供との関係を良好にする必要があると思います。


その点で、アドラー心理学は答えを持っています。


それで、多くのお母さんが、スマイルやパセージなどのアドラー心理学に基づいた子育て講座を受講されることを心から願っています。