リンゴを頭の中で想像できますか?
どのように思い浮かべることができるでしょう?
実はこれは人によってかなり違うようです。
ある人は、写真を見ているかのように鮮明にリンゴをイメージできるようです。
知り合いの女性で、目を開いた状態で、目の前にもう一つのスクリーンをイメージし、そこにフルカラーでしかも動画を映し出すことができるなんて人もいます。
さらに知り合いの一級建築士の方は、頭の中で、家のイメージを上から見たり、横から見たり、フルカラーで鮮明にどんなふうにでも動かすことができると言っていました。
しかし、ある人は真っ暗なスクリーンの中に、ぼんやりとしかイメージできないなんて人もいるようです。
ちなみに私は、リンゴをイメージしても真っ暗なスクリーンに、ぼんやりと思い浮かぶ程度のイメージしか作り出せません。
イメージを作る技術、つまり頭の中で映像化をする能力は人によってそれぞれなんですね。
あなたは、どんなイメージを作り出すことができますか?
以前、アクティブ・ブレインという記憶法の講座に参加したことがあります。
参加者は40人くらいでした。
まず、そこで行ったのは何の関係もない20の単語を覚えるというもの。
福沢諭吉、あざらし、すいか、・・・・・
おそらく、何の工夫もしないとそれらを全部覚えることはできないでしょう。
しかし、教えてくれる人がいてどうすればいいかを教わり、大勢が参加している場の雰囲気もあってか、20位の単語が簡単に覚えられるのです。
どのように覚えたかというと・・・
記憶法をかじった方はお分かりだと思いますが、頭の中に映像を思い浮かべて、それを結び付けていきますね。
例えば、福沢諭吉、あざらし、すいか、・・・・・と20の単語を覚えて行くとすると。
その際に頭の中で映像を作ります。
例えば、一万円札に描かれているあの福沢諭吉さんを思い出してみてください。
福沢諭吉さんが、なんとアザラシと柔道をしていて、巴投げでアザラシを投げ飛ばしているシーンを想像してみます。
ありえない光景ですが、印象的な光景ですね。
次にアザラシが、すいかを丸のみして、のどにつまって苦しんだ。
想像するだけで、苦しそうですね。
次にすいかは・・・というように、あり得ない突飛な状況をイメージしていきます。
そこがポイントです。
ありえない状況やショッキングな事件って、印象に残っていつまでも覚えていたりしませんか?
そのように工夫をしながら覚えると20の単語が確実に覚えられます。
突飛な映像によって感情が生まれ、それと結びつくので、記憶にも残りやすいようです。
だからわざと突飛なことをイメージするわけです。
記憶が得意な人は、こんな工夫をしなくても覚えられてしまう人もいるようですが、記憶が得意でないとしてもこんな工夫すると膨大な量の情報を、簡単に覚えてしまうこともできるようです。
さて、人には優位感覚というものがあります。
視覚イメージを作るのが得意な人、
聴覚が強い人。
そして、体感覚と言われる感覚が強い人の3タイプです。
当然、人はこれらの3つの感覚をすべて使っているのですが、バランスが人によって違います。
視覚が優位な人は、今回の記事で書いたような、視覚イメージを利用して物を覚えるというのは、きっと得意だろうと思います。
そして、これはあくまで私の意見ですが、学習をするうえで、この視覚の感覚が強い人の方が物事を効率よく物事を覚えられるのではないかと思っています。
実際に英語のスペリングを覚えるのが得意な人たちが、どのように覚えているかを調べた結果、多くの方がこの視覚イメージを使っていたようです。
そして、視覚を使って頭の中にイメージを作ることができると、記憶にとってもプラスになりますし、他にもメリットがいっぱい。
どうすればそれを鍛えられるかはわかりませんが、子供のうちから自然の中で花を見たり、虫と触れたり、動物と触れ合ったりする中で、自然に鍛えられるのだろうと思われます。
やはり、子供達にはゲームもいいけど、・・・
やはり自然の中で大いに遊ぶ機会を持って欲しいものです。