まだ、20代の頃、英語のおもしろい教授法があることを知り、大阪までセミナーを受けに行きました。
その当時、塾で英語を教えていました。
その教授法とは、2人がペアーになって、ロールプレイをしながら英語のフレーズを口に出して練習していくというもの。
スイスで開発されたものでした。
教科書中心の授業では面白くないと思った私は、中学生に使える英語を身につけてほしいと思い、自腹でそのセミナーに参加しました。
その教授法はセルフ・アクセス・ペアー・ラーニングというものでしたが、それを教室で展開する上で、BGMの使用が勧められていました。
推奨されていたBGMはどちらかというとテンポも良く、軽快な類の音楽。
ただし、それはクラシック音楽でした。
例えば、
モーツアルトのバイオリン協奏曲3,4,5番。
バッハのブランデンブルク協奏曲。
ビバルディのマンドリン協奏曲
などなど。
実はそれまでは、クラシック音楽はいつかはちゃんと聞かないとと思いつつ、ちゃんと聞いたことはありませんでした。
しかし、推奨されているからには、使わざるを得ません。
レンタルショップに言って、それらのCDを借りてきて、カセットにダビングしたり、テープを買ったり・・・
(当時はカセットが主流で! 年齢がわかりますね)
そして、車での移動の際には、そのカセットをいつもかけるようにしました。
ちなみにその頃、毎日聴いていた曲は、モーツアルトのバイオリン協奏曲。
最初、モーツアルトの曲も馴染みがないので、なんとなく音を流しているだけ。
それでも、2週間も毎日、同じ曲を聞いていると、どんどん耳に馴染んできます。
そして1ヵ月もする頃には、気がつくとその曲を口ずさんでいて、大好きな曲の一つになってしまいました。
それからというもの、モーツアルトにはまり、CDを買ったり、図書館でCDを借りてきて聞いたり。
おもしろいもので、モーツアルトに始まったクラッシック音楽への趣向は、他の作曲家にも移っていきました。
バッハ、ブラームス、ベートーベン、その他。
そして28歳の時に、ビオラを弾く方との出会いにより、バイオリンを始めます。
レッスンを受けながら、興味はバイオリン自体に移り、それを作ってみたくなりました。
そんなことを先生に話すと、その先生が、「バイオリンの作り方」という本を持っているというではありませんか。
それを契機に、道具をそろえ、実際にバイオリンを作り始めました。
すると今度は尽きない興味は、素材となっている樹にも移り・・・
ちなみにバイオリンは、表板がスプルース(ドイツトウヒ)という松系の板で作られます。
裏板は、カエデの樹。
楓について、いろいろと調べたこともあります。
楓にもいろんな種類があって・・・
興味っていろいろと広がるもんですね。
それはさておき、・・・
きのうは気持ちがちょっとだけ落ち気味。
そんな時に聞きたくなる曲があります。
ブラームスの交響曲第3番第3楽章
です。
きのう、それをネットで検索し聞きました。
何というか、その陰影を含んだ曲調が、落ちた気持ちに共鳴します。
その後、好きな曲のなかでも、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲
のような少しテンポの速い曲を聞くことで気分が上向いてきました。
そういえば以前、気分が落ちているときには、その気分を吹き飛ばそうと明るい曲を聞くのではなく、最初はテンポが遅く短調の曲を聞いて、同調してから、次第にテンポの速い曲に移っていくといいということを何かで読んだことがあります。
逆にイライラしているときには、テンポの速い曲から次第にゆっくり目の曲へと移っていく。
すると気持ちも落ち着くとか!
ということで、たまには、気分転換にクラシックでも聞いてみませんか?
アクティブタイムアウトにも使えそう!