昨日は、ミラクルクエスチョンの使い方について説明しました。
今日は、ミラクルクエスチョンの効果を、さらに強力に後押しする具体的なアクションをご紹介します。それが、プリテンド・ミラクル・パプンド。
Pretend Miracle Happened.
この英語の表記を見て、意味がおわかりになった方もいらっしゃることでしょう。
“Pretend”は、「ふりをする」とか「装う」という意味です。
つまり、ミラクルクエスチョンで描いたイメージをもとに、それがあたかも本当に起ったという想定で、その一日を過ごし、振る舞うのです。
さて、ここでおさらいです。
ミラクルクエスチョンとは?
今晩、あなたが眠っている間に、奇跡が起きて、あなたの問題がすべて解決したとします。でも、あなたは眠っているので、そのことは知りません。
明日の朝、目を覚まして、どんな違いから奇跡が起きて問題が解決してしまったということに気がつくでしょうか?
こんな質問でしたね。
そして、ビデオを見るように奇跡が起こって、問題が解決したその一日を想像するのでしたね。
そして、あたかも奇跡が本当に起ったと仮定して、一日を過ごしてみる。
それが「プリテンド・ミラクル・ハプンド」。
「ミラクルクエスチョン」や今回の「プリテンド・ミラクル・ハプンド」を紹介している本があります。
そこには、「プリテンド・ミラクル・ハプンド」に関してこう書かれています。
「これ一発で改善に至ることの多い、ミラクルなアクションです」
本当って思いませんか?
なぜ、そんなにうまくいくのか考えました。
それは鮮明に自分の行動をイメージすることが関係していそうです。
よく「思考は現実化する」って言いますよね。(byナポレオンヒル?)
鮮明にその一日をイメージするので、その段階で問題の解決は現実化に近づいている。
そしてそのイメージを現実の一日に落とし込んで実行することで、何かが変わるのでしょう。
とはいえ、何が変わるか、それがどれほど効果的か、実際に体験してみないとわかりません。
それで、今度、勇気づけ勉強会で、「ミラクルクエスチョン」、「プリテンド・ミラクル・ハプンド」なども含めて、講座を行ってみたいと思います。
4月に入ったら、勇気づけ勉強会を行おうと思います。
もし、ご興味のある方は、ぜひ!
それはいいとして・・・
「ミラクルクエスチョン」は、もともとアドラーさんが使っていたらしい。
それをエリクソンさんが借用し・・・
そして「プリテンド・ミラクル・ハプンド」は、ブリーフセラピーで使われます。
それはどこ由来?
それと、パセージでは、「スケーリングクエスチョン」がよく使われています。
それは、感情の強さを数値化する質問です。
たとえば、「その時の感情は?」と聞かれて、
「平常状態を0、最悪の状態をマイナス10とすると、その時の感情は?」っていうあれです。
このスケーリングクエスチョンは、アドラー派のカウンセリングでもよく使われていて、これはもともとブリーフセラピーからの借用だそうです。
まあ、いろいろ借りた、貸したはあるようですが、ブリーフセラピーはとても興味があります。
なぜならば、それがアドラー心理学と同じ、解決志向だからです。
とはいえ、ブリーフセラピーの源流はアドラーだし・・・
もし、ブリーフセラピーに関して興味があるようでしたら、次の本はとてもわかりやすいのに加えて、ワークシートもついているので、すぐに使えて実践的です。
「ワークシートでブリーフセラピー」黒沢幸子編著