●奇跡の質問を使うとミラクルがおこる? | ◆「生まれてきてよかった」そんな実感を持てる子に育てるヒント!◆

◆「生まれてきてよかった」そんな実感を持てる子に育てるヒント!◆

勉強だけできても意味はない!

学習のコツや勉強する意味を一緒に考えると共に

勇気づけでお子さんの健全な心も育ててあげませんか?

水に対する恐怖の感覚がある小3の子は、養護教諭から、ある質問を受けました。


それに答えることで、なんと翌日から自分でプールに入ることができるようになったそうです。


また、ある女子高生はチックの問題を抱えていました。


チックのせいで、その子はいじめられ、勉強がはかどらないと悩んでいたのです。


しかし、カウンセラーが、その子に対して同じ質問を行うと・・・


この女子高生は、チックの症状がなくなれば、問題は解決すると考えていたようですが、思いもよらぬ解決策を導き出しました。


彼女の問題はチックではなく、なんでもチックのせいにしてしまう姿勢に問題であることに気がついたのです。


そしていいわけをしないで、自分に責任を持って行動することこそ、本当の解決策であることを理解しました。


それによって自分の進路や生き方を考え直し、積極的になって行ったとか!


それもこの子が、その質問に出会ったからです。


また、別の例ですが、


その男の子は、小学3年生の時に転校しました。


そしてすぐにクラスの子たちともうちとけ、友達もできたそうです。


しかし、数ヵ月後、突然「学校に行きたくない」と言いだしたのです。


お母さんが「どうして?」と聞いても答えない。


担任の先生が聞いても、何も答えず、沈みがちになり、休み時間にもひとりでいるようになりました。


そのため担任は、スクールカウンセラーのもとに送ったのですが、「何か困っているのかな?」というカウンセラーの質問にも答えません。


しかし、カウンセラーがその質問をすると・・・


その子の表情は一変し、目を輝かせながら、その質問に対する答えを嬉々として語ったとか。


そして、翌週は、一番に登校し、笑顔も戻り、休み時間に友達と遊ぶようになったのです。


そんな光景を目の当たりにした担任は、質問します。


「どうして学校に来たくなかったの?」


その答えは、


「よくわかんない。なんかもやもやしてた。でも、楽しい一日のことを考えたら、気持ちがスカッーとしてきて、なんでもないって思えたんだ」


これらの事例をご覧になって、その質問が、どのような質問か興味を持たれたかもしれません。


この事例は、「ミラクルクエスチョン」と題する「児童心理2012年2月号臨時増刊号」に掲載されていた記事の事例です。


その質問とは、お分かりのように、ミラクルクエスチョン


以前にも、これらの事例を使って、記事を書いたことがありますが、そのときに、その質問がアドラー心理学とは、関係がないというようなことを書いたことがあります。


しかし、その質問こそ、アドラー心理学でもともと使われていた質問なんだそうです。


それについて、アドラー心理学基礎講座応用編に去年参加したときに、たまたま野田先生がその質問について言及し、それがもともとアドラー心理学のカウンセリングで使われていたものであることを知りました。


やはりアドラー心理学ってすごい!


それを聞いて思いました。


では、ミラクルクエスチョンとはどんな質問でしょう?


ミラクルクエスチョンとは、こんな質問です。


今晩、あなたが眠っている間に、奇跡が起きて、あなたの問題がすべて解決したとします。


でも、あなたは眠っているので、そのことは知りません。


明日の朝、目を覚まして、どんな違いから奇跡が起きて問題が解決してしまったということに気がつくでしょうか?


いかがでしょう?


変な質問だと思われたかもしれません。


しかし、その効果は、先の事例にも示されているとおりです。


ちなみにこの質問をする際には、スケーリングというツールを一緒に使うと有効です。


それはいいとして、ミラクルクエスチョン、とっても使えます。


ちょっと調べてみて、使ってみるとおもしろいかもしれませんね。