今日は、過去の記事を再アップします。
「あとわる言葉」と「あとよし言葉」?
「なに、それ?」
と思ったかもしれませんね。
実は、これを意識して使うと伝えたいメッセージが伝わりやすくなります。
どんなことかと言いますと・・・
こんな例で考えてみましょう!
あなたは料理を作りました。
しかし、ちょっと見栄えが悪かったとします。
とはいえ、とてもおいしくできた!
その場合、これから2つの言い方をしますので、聞いた時にどちらが受け入れやすいか感じてみてください。
「とっても美味しかったんだけど、ちょっと・・・見栄えが悪かったね!」
いかがでしょう?
こう言われたら?
もしかすると
「せっかく作ったのに、嫌な感じがした」
と感じる方もいることでしょう。
では次のように言われたとするとどうですか?
「ちょっと見栄えは悪かったんだけど、とっても美味しかったですよ!」
内容的には、全く同じことです。
同じ内容の順序を逆にしただけ!
それだけですが、感じ方が違いませんでしたか?
きっと後の方が受け入れやすかったんじゃないかと思いますが、いかがでしょう?
よい点を言った後に、問題点を言われるとよい点も否定されたように感じるはず。
問題点や気をつけて欲しいことを最初に言って、後から良い点を述べた方が受け入れやすくなります。
あとが良い言葉(あとよし言葉)を意識して使うほうが、受け入れられやすいメッセージになるわけです。
この「あとよし言葉」と言うのは、カウンセラーの高橋愛子さんと言う方が、その著書で述べていた言葉です。
「あとわる言葉」は、私が悪ノリで考えた造語。
この点に関しては、石井裕之さんという心理カウンセラー?も、その著書かメルマガで書いていました。
この方は、1000人もの人の前で講演をするのですが、講演の中で、メールなども「あとよし言葉」で書くとよい、と話すんだそうです。
そして、その感想などのメールをよくいただくそうです。
すると「あとわる言葉」で書いてくる人が必ずいるとか。
「話の内容は良かったんですが、~が納得できませんでした」
こんなメールをもらうとガッカリするどころか、怒りさえ感じるそうです!
私も同じ立場ならきっと同じように感じると思います。
この点に関しては、子どもに何かを伝える時も同じことが言えそうです。
おそらく「あとよし言葉」の方が受け入れやすいと思います。
「動きはゆっくりなんだけど、丁寧に字を書くね」
「テストの点数はよくなかったけど、がんばったよね」
「大雑把だけど、よくお手伝いをしてくれるよね」
いかがでしょう?
また、もし同じことを逆に言われたらどう感じるでしょう?
きっと・・・
「あとよし言葉」を意識して使うと、子どもとの関係を良いものにするうえでも役に立つかもしれません。