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成人式って、どんなイメージがありますか?



若者たちが成人し、社会に出ていくための儀式。


若者たちの社会参加を歓迎するための式典。


いろいろあると思います。


ところで、成人式の日の夕方、テレビのニュースで若者たちの暴れる様子が映し出されることがありますね。あれを見ていると残念でなりません。


でも、あのような成人式ばっかりではないはずですね。参加して良かったという成人式もきっとあるに違いありません。


ちなみに、いま、アドラー心理学の重鎮、野田俊作さんの講演をCDに落としたものを車の中でよく聞いています。


子育て関係のもの、カウンセリング関係のものなど、とっても勉強になっています。


その中で、成人式に関して話がありました。


荒れる成人式がある半面、東京のある区では、涙、涙の成人式があるんだそうです。


その成人式で何が行われているかというと・・・


67年以上前には、同じ年代の若者が戦争に駆り出されて行きました。


そして多くの方が命を落としました。


そのような若者たちが、手紙にしたためた遺書を、その成人式の際に読むんだそうです。


例えば、こんな手紙。(実際にこれとは限りません)


謹啓、初春の候と相成り、その後ご両親様にはお変わりなくお暮らしのこととも思います。

お父さん、お母さん、喜んでください。祖国日本興亡のとき、茂も待望の大命を拝しました。



心身ともに健康で、任務につく日を楽しみに、日本男児と、大橋家に父と母の子供として生まれた喜びを胸に抱いて、


後に続く生き残った青年が、戦争のない平和で、豊かな、世界から尊敬される、立派な文化国家を再建してくれることを信じて、茂は、たくましく死んで行きます。


男に生まれた以上は、立派な死に場所を得て大空の御盾となり、好きな飛行機を、我が墓標と散る覚悟であります。親より先に死んで、親孝行出来ないことをお許しください。


お父さん、お母さん、長生きして下さい。


お世話になった皆様方に、よろしくお伝えください。


この便りが最後となります。


昭和二十年三月二十四日 台湾の特攻基地より


父上様 母上様


身はたとえ南の空で果てるとも 
        とどめおかまし神鷲の道


大命を拝して十八歳 茂


もちろん、この手紙が読まれるかどうかはわかりませんが、このような手紙が成人式で読まれて、このような若者たちの犠牲のもとに、いまの日本があることを思い起こさせて、自覚を促すようです。


だからその成人式は、全然荒れない。


涙、涙で終わるんだそうです。


そう考えると、成人式で荒れる若者たちも問題ですが、式の内容も問われているのかもしれませんね。(議員さんの長たらしい話しなんていらない?)


ちなみに、この手紙は、永松茂久さんの著書「感動の条件」の中で紹介されていました。


とっても、しっかりした内容で本当に18歳の若者が書いたのとは思えません。


私が18歳のときに、このような手紙は書けなかったでしょう。(いまも?)


そして・・・


後に続く生き残った青年が、戦争のない平和で、豊かな、世界から尊敬される、立派な文化国家を再建してくれることを信じて・・・”の部分を読んで、思いました。確かに戦争はありませんが、世界から尊敬される文化国家になっているだろうかと?


ところで、アルフレッド・アドラーは、第一次世界大戦を経験して、社会の変革が必要だと思い、一時、マルクスに傾倒しました。


しかし、1917年にロシア革命を傍から見て、政治的には社会を変えることはできないと思い、育児と教育こそが社会を変えるための秘訣であると考えたようです。


そして、どのように子どもを育てたら社会に役に立つ子どもを育てることができるかを提唱したわけです。


いまの日本(世界?)は大きな変革期にあり、共同体感覚を身につけた子どもを育てることが急務の課題なのかもしれません。


そうでないとちょっと大変な時代になるような気が!


次の社会を担うのは、子どもたち。だからこそ、子どもたちに、よりよい社会を作ってもらうためにも、いまの、何の指針もない子育てではなく、人の役に立つ子に育てるための指針を持つことが必要なのかもしれません。


もし、なにかお役にたてることでもあればいいのですが。