Doing(行うこと)、Having(持ってるもの、できること)、
Being(あり方、存在そのもの)。
子供のBeingをそのまま受け入れてますか?
それに関して、双子の美容師ゆうさんのメルマガにこのような話がありました。
========ここから!
ある秀才の男の子がいた。
彼は成績がいいことばかりを褒められて育った。
つまりHavingばかり褒められて育ったのだ。
その結果、彼は
「いい成績を取らなければ自分には価値がない。
他人から評価されなければ自分には価値がない」
と思うようになった。
彼は大人になった今も、
人から評価されなければ安心できない。
そして出世競争に時間と労力を捧げるようになり、
自分の人生を楽しむことができなくなった。
また、ある女の子は、母親から
「積極的であってほしい。社交的であってほしい。
友だちをたくさん作ってほしい」
と期待されて育った。
しかし実際は内気な性格で、友だち付き合いが苦手だった。
一人か二人の、よほど気の合う子としか遊ばなかったし、しかも自分から遊びに誘うことはなかった。
なによりも、本を読むのが好きだった。
そんなわが子を見て母親は、
『あなたは、どうして積極的でないの?どうして友だちと遊ばないの?』と、いつもため息をついた。
つまり「友だちと遊ぼうとしない」という、その子のDoingを嘆いたのだった。
その結果、その子は「そのままの自分ではダメだ」と、思うようになって、自信を失っていった。
ところが、その子が高校生のとき、その子の母親の心が変わった。
その子の存在をそのまま受け入れるようになった。
『どんなときのあなたも愛しているよ。あなたがいてくれることが、お母さんの幸せなのよ』
というメッセージがその子に伝わり、その子の自尊心は満たされていった。
その子は自分らしさを愛せるようになり、大人になって小説を書くようになり、今は小説家としての人生も楽しんでいる。
子どもの自尊心は、いい成績を取って褒められたときに満たされるのではない。
悪い成績をとっても抱きしめられたときに満たされる。
『君はそのままで素晴らしい存在なんだ』
と、そのままの自分を受け入れられたときに自尊心は満たされる。
自分のDoingでもHavingでもなく、自分のBeingをそのまま無条件に受け入れられたときに、その子の自尊心は満たされる。
われわれの最大の価値は、取った行動や出した結果にあるのではなく、存在することにある。
これに本当に気づくとき、自尊心は満たされてゆく。
==========ここまで!
出典「3つの真実」野口嘉則著ビジネス社より
昨日の記事で、無条件のストロークを投げかけることが必要であることを述べました。
「~ができるから、あなたはOK」という条件付きのストロークではなく、「~ができる、できないに関係なく、あなたはOK」という無条件のストロークを子供に投げかけてあげることが必要です。
それは、何ができる、できないに関係なく、子供の存在自体を認めてあげる行為です。
そのような無条件のストロークを与えることが、子供の自己肯定感を高めてあげる秘訣であり、自己肯定感があるからこそ、行動をおこすこともできます。
無条件のストロークを与えることは、子供にガソリンをチャージすること。
そのような形で、ガソリンを補充してあげるのが、お母さんの仕事なのかもしれないですね。
そうすると子供さんは、どんどん行動する可能性が!
「勉強しなさい」「宿題しなさい」というよりもその方が早道かもしれませんね!
ぜひ、存在そのもの(Being)に対して無条件のストロークを与えてあげてください。
きっと精神的に健康なお子さんに育つと思いますよ。