●使える心理学?それがアドラー? | ◆「生まれてきてよかった」そんな実感を持てる子に育てるヒント!◆

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勉強だけできても意味はない!

学習のコツや勉強する意味を一緒に考えると共に

勇気づけでお子さんの健全な心も育ててあげませんか?

「アドラー心理学は、子供のしつけや教育の問題には役立つと思いますよ」


しかし、・・・・・


昨日の記事で、ある町で教育相談をしている方と話す機会があったことをお伝えしました。


話をしていて、アドラー心理学が不登校などの子どもの問題を解決するための糸口になるかもしれないことを伝えたのですが・・・


でも、その良さが、なかなか伝わらない!


もどかしさを感じました。


おそらく、教育相談をしている人がアドラー心理学の知識を持っていると先生やお母さんに的確なアドバイスができるのではないかと思います。


なぜなら、明治大学の諸富先生はこんなことを述べています。


子供のしつけや教育の問題に関しては、アドラー心理学は役に立つはずです。アドラー心理学は、学校現場でもっとも「使える心理学」である、と私は常々言っている。


なぜか。いくつか理由がある。


子供への信頼をベースにした心理学であること。


実際に子供が変わってきた多くの事例をもっていること。


そして何よりも、子供が「集団の中で起こす問題」について、もっとも鋭い理解と具体的な対応を示すことができる数少ない理論であること・・・・・。


実際、個人カウンセリングに使える心理学の理論は少なくない。ユングもフロイトもロジャーズも、そして認知行動療法も基本的には個人を対象にした心理学である。


一方、アドラー心理学の基本概念は、共同体感覚と勇気づけ。「ぼくは、クラスの中で役に立つ存在だ」という実感を子供たちが持つように励ましていくと、子供たちの中に意欲と肯定的感情が育って生き生きと動き、成長していく。


優れた教師ならば知っているこのダイナミックな現象に理論的裏付けと具体的な技法を提供してくれるのが、アドラー心理学だ。


そしてまた、クラスの中で生じる子供たちの様々な問題行動を、見事に解き明かし、その対処法も教えてくれる。


子どもを勇気づける心理学 教師と親のためのアドラー心理学入門 

児童心理 08年12月号 臨時増刊」  

諸富 祥彦氏の編集後記より


学校で生じる多くの問題に納得できる理論的裏付け具体的な技法を提供するのがアドラー心理学だ、と諸富先生は述べていますね。


教育相談をされる方が、アドラーを知るときっと多くの子どもたちを救うことになるのではないかと思います。(先生が聞く耳を持たないと意味がありませんが!)


また、お母さんであれば、それを学んで実践すると子供を素敵な大人に育てることができるかもしれません。


その点で、以前にも紹介した野田俊作さんの著書の前書きにはこんなことが書かれていました。


アドラー心理学は、従来の育児とは全く違った、新しい育児法を提唱しています。私がその方法を信じるのは、私自身がそれを自分の子どもたちに試してみてとてもよかったし、多くの人に勧めてやってもらって、「これはいい」と言ってもらったからです。

それだけではありません。アドラー以来、もう半世紀以上、この方法は世界中で試されていて、うまくいくことが証明されているのです。


そうして育てられてきた第一世代は、例えばアドラーの息子のクルトのようにもう、80歳を超えています。彼をはじめとして、アドラー育児で育てられた大人になった人たちを何百人と私は見ました。その人たちは、とても素敵な大人になっています。これが、私がアドラー心理学の育児法をお勧めする最大の根拠です。

「続アドラー心理学トーキングセミナー」


お子さんは、どんな大人に育って欲しいでしょう?


もし、お母さんがアドラーを知ると・・・・


さらに「アドラー心理学への招待」という本を翻訳された岡野さんと言う方は、アドラー心理学についてこんなふうに述べています。


今、子供のしつけ、心の教育、生活指導に悩んでいて、そのためにしっかりとした手がかりがほしいという方には、「私の知っている範囲では、まずアドラー心理学から学び始めるのがいちばん効率的・効果的だと思います」とご推薦しています。


こと教育に関しては、なるべく早く有効なものに出会って使うことが、何よりも対象である子供自身のために望ましい、と筆者は考えています。


子育て・教育には子供の成長期間というものがあります。


いくつになっても、手遅れ、やり直しがきかないということはありませんが、子供自身のためにも、親や教師のためにも、なるべくよぶんな回り道は避けられるものなら避けた方がいいでしょう。


そこで、もちろん最終的な判断をされるのは読者ですが、筆者を信用していただけるなら、「この件に関しては、まずアドラーです」と強くご推薦したいと思うのです。


「アドラー心理学への招待」

アレックスLチュウ著 訳・岡野守也 訳者あとがきより


いかがでしょう?


なんとなく、タイトルのようにアドラー心理学は「使える心理学」だ、と思われたでしょうか?


伝わっていないとしたらまだまだ、工夫が足りないのかもしれませんね。


どうしたら伝わるか、いろいろ試してみようと思います。