●子供の不登校の目的? 相対する人の感情によって見分けます。 | ◆「生まれてきてよかった」そんな実感を持てる子に育てるヒント!◆

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勇気づけでお子さんの健全な心も育ててあげませんか?

おととい、地元大学での公開講座に参加し、帰ろうとした時、ある町で教育相談をしているという方と少し話しをする機会がありました。


その方は、ある小学校で不登校などに悩むお子さんやお母さんの教育相談を行っているそうです。


話しを聞いていてやはり、親御さん及び学校の先生がコミュニケ―ションスキルを学ぶ必要がありそうだなと感じました。


なぜかというと・・・


ある男の子は、不登校気味なんですが、その理由が先生と折り合いが悪いからだとか。話しを聞いていると先生に問題がありそうでした。


例えば、給食が食べられなくて残すと最後まで食べるまで席を立つことを許してもらえない。


やっと学校に来ても「よくこれたね」というスタンスではなく、嫌味を言ったり感情的に怒鳴ってしまったりすることもある。


嫌味を言われたり、怒鳴られてしまったら子供もせっかく来たのに、立つ瀬がないですよね。また、学校に行きたいなんて思うこともないでしょう。


子供の不適切な行動には4つの目的 があるとアドラー心理学では考えます。


4つの目的とは?


注目、権力闘争、復讐、無能力の4つです。


それについてはアドラー心理学の教科書やそれに関する本をひも解けば、ご理解いただけると思います。そしてそれらの目的を見分けるためには、それに対する人の感情で見分けるということも教科書には書かれています。


そしてその対処法 も!


先の子供の場合、先生が嫌味を言ったり、感情的に怒鳴ってしまうことから、子供の不登校という行動の目的は、権力闘争もしくは復讐の段階にあるような気がします。


ただ、もし、本当に復讐の段階にあるとすると先生には対処できないでしょう。


第3者の援助が必要になっています。


それについても教科書にはしっかり書かれているのですが、そんなことを知らない先生は、子供を追い詰めてしまう可能性があります。


すると不登校はどんどん・・・・・


また、行動の目的を知る手段として実際に子供に聞いてみるという手段もあります。


その点で野田さんの著書(続アドラー心理学トーキングセミナー)にはおもしろい事例が載せられていました。


事例の子は女子高生なんですが、学校に入って2~3週間で学校に行かなくなりました。


早い段階で野田さんに出会ったことは幸いだったと思いますが、野田さんは聞いたそうです。


「あなたはひょっとして担任の先生に復讐をしたいから登校拒否をしているんですか?」


なぜ、そんな聴き方をしたかというと女子学生に対して担任の先生は廊下ですれ違った時に挨拶をしなかったということで呼び出して「どうして私を無視したの?」と問い詰めたそうです。


しかし、その女子学生は、別にわざと無視したのではなかったので、それに反論する。


すると先生は、


「生意気だ、前から生意気だと思っていた。あんたなんか学校に来なくてよろしい」


つまり、先生は、その女子生徒さんに対して敵意を感じていたのかもしれないですね。


ということは、ある意味、傷つけられたと感じていたのでしょう。


子供に接する人が、もし、傷つけられたと感じているならば、子供の行動の目的は復讐です。


だから、野田さんは、先のように質問したのです。


そこで野田さんは、どうしたかというと不登校の目的が復讐であれば、登校拒否をすることがその目的にかなっているかどうか一緒に考えたそうです。


そしてある意味、復讐をするのであれば、学校に行って先生が何か言っても「私はそう思いません」と言って自分の考えを述べる。


また、「学校に来ないように!」と言われれば、「親が授業料を払っているので私は学校に来る権利があります」と言う。


そしてもし感情的になって暴力をふるうなら校長のところに行って「この学校では教師に暴力を許容するんですか?」と尋ねなさいと助言したそうです。


すると彼女は翌日から学校に行き、最初、問題もあったようですが、一方的に不利益を被るということは避けることができたということです。


もし、子供が不登校という状態になると不安になるとことでしょう。


では、それを予防することができるとしたら?


先生や親御さんがコーチングやアドラー心理学を学んでいると子供が不登校になる可能性はかなり低くなるのではないかと思っています。


特にアドラー心理学は、勇気づけで子どもの存在自体を承認し、困難に負けない活力を与えます。


それに加えて、さまざまなコミュニケーションスキルを学ぶことができます。


もちろん、学んだからと言ってそれができるとは限らないでしょう。


でも、知っているのと知らないのとでは大きな違いが生じます。


その意味で、学校の先生には、アドラー心理学をぜひとも学んでいただければと思っています。


そうすると学級崩壊なども防げる可能性が!