子供が「勉強しない」ということを問題視している方は多いと思います。
そして多くのお母さんが「勉強しなさい」と言ってしまう。
では、なぜ、子供さんに勉強をして欲しいと思いますか?
いい高校、いい大学に行ってほしいから?
では、なぜ、いい高校、大学に行ってほしいのでしょう?
よい友達をつくってよい就職をして欲しいから・・・?
このように出てきた答えに対して「なぜ?」を繰り返してみてください。
すると・・・
以前、カウンセリングの勉強会に参加したとき、同じようなワークをしたことがあります。
2人がペアーになってそれぞれ、クライアントとカウンセラーの役をします。
カウンセラーはクライアントに聞きます。
「あなたの問題は何ですか?」
クライアントは、「○○です」と答えます。
するとカウンセラーは、すかさず別の質問をします。
「あなたにとって○○はなぜ問題ですか?」
そして出てきた答えに対して「なぜ、それは問題ですか?」を繰り返す。
それを3回くらい続けると答えがなかなか出てこなくなります。
そんなこと考えたこともないからです。
そして長考に入り・・・やっと答えが!
すかさずカウンセラーは、
「それはなぜ、問題ですか?」
沈黙が流れ・・・突然・・・
クライアント役が女性の場合、よく泣いてしまうことがあります。
問題の本質に触れて、感情が揺さぶられるからでしょう。
私もクライアント役の方を何人か泣かせてしまいました。
スミマセン。(あれ? 謝る必要はないですね!)
実はこの「なぜ?」という質問を5,6回繰り返すと問題の本質的な答えが出てきます。
例えば、ご主人さんとの不仲を問題視していた方なら、本当はもっと自分をもっと認めて欲しいと思っていたとか。
では、勉強をして欲しい本質的な理由とは何でしょう?
おそらく子供に幸せになって欲しいということではないでしょうか?
多分、子供に幸せな人生を送って欲しいと考えるからこそ、「勉強してほしい」のではないかと思います。
そのため「勉強しなさい」と言ってしまう。
どうなってもいいと思っていたら、何も言わないですよね!
それは、子供に対するお母さんの愛情(心配?)の表われなんだと思います!
でも、その前に、幸せな状態とは、どんな状態か(問題の本質)を考える方が先決だと思うのですがいかがでしょう?
それを明確にしないと全く見当違いの手段をとってしまい、失敗したなんてことにもなりかねません。
いつもご紹介している木下晴弘さんは、ある資料の中で、子供を塾に入れる親御さんに対してこう言っていました。
「幸せというもの」を明確に言語化しないまま、「勉強すればおそらく幸せになってくれるだろう」と何の根拠もない考えをよりどころにして、親御さんは子供を塾にあずけている。
勉強すれば幸せになるというのは根拠のない考え?
確かに有名大学を出ていても生きるのがつらいという方もいるでしょうし、中村文昭さんのように学校の勉強は大したことがなくても仕事で成功して楽しく生きている人もいます。
そう言われると勉強ができることと「幸せというもの」が関係なさそうなことは、何となく理解できるのではないでしょうか?
だからこそ、「幸せというもの」を明確に言語化して、伝えてあげる必要がある。
どのような状態が幸せな状態なのかを明確にすると、打つ手もわかってくるはず。
勉強ができても人とうまくやっていけなかったらきっと幸せと感じられないですね。
どんなにお金があっても人を信頼できずに無人島で住んでいるとしたら幸せではないですね。
では、幸せな状態ってどんな状態でしょう?
木下さんは、教え子たちに調査をして、とても面白い事実を見出したんだそうです。
それを子育ての黄金律と表現していました。
それについてはまた、お話しします。
もしかするとその際は、アメンバー限定記事にするかもしれませんがお許しください。