その人は周りに人からの人望が厚い人でした。
なぜなら人情味があり礼儀正しく、面倒見もよかったので同僚や部下からの信頼が非常に高かったからです。
(ウィキペディア)
それを物語るこんなエピソードがあります。
日本が戦争が負ける前まで、日本には航空母艦というものがありました。
航空母艦をご存知ですか?
甲板が平らになっていてそこから飛行機が飛び立てるようになっている船ですね。
いまでもアメリカの航空母艦をニュースなどで見ることがあると思います。
さて、ある時、訓練のため航空母艦からの離発着訓練を行っていました。
すると一機の飛行機が着艦に失敗して甲板から落ちそうになった。
その時、その人が動きました。
その人は赤城という航空母艦の艦長。
なんと艦長自らが危険を顧みず、落ちそうになっている飛行機に飛びついて海に落ちるのを防いだのだそうです。
艦長自らがですよ。
同僚や部下から信頼が厚かったというのもうなずけますね。
さて、その人とは誰でしょう?
先日の子育てサプリには、その人が言った名言が記されていました。
それは次のようなもの!
【本日のメッセージ】
やってみせ 言ってきかせて させてみて
ほめてやらねば人は動かじ
(山本五十六)
【解説】
文字通り、人に何かを手伝って欲しいときの極意ですね。
今日はこれを意識してお子様に接してみませんか?
子育てサプリの登録は
http://www.abtr.co.jp/kosodate/add
その人とは日本が戦争をしていたころ、海軍の指揮官であった山本五十六です。
当時の軍隊は、いわゆるファシズム的な関係、つまり上下の関係が厳しいところだったと思われます。
上官が命令することは絶対で、たてをつこうものなら、ぶんなぐられる、そんな環境であったはず。
そんな環境の中にいても山本五十六さんは、きっと人間の心理を知り尽くしていたのかもしれないですね。
上から目線で命令するだけでは、人は動かないのを経験から学んでいたのでしょう。
もちろん軍隊ですから命令されれば部下は動くでしょうが、そこには心が入らない。
でも、やって見せてくれて信頼して任せてくれる。そしてそれを行ったらほめてもらえる。
そんな人の命令なら従うこともできそうですね。
現在、民主的な世界に生きている私たちはアドラーが言うようにヨコとヨコの関係を好み、命令されることを好みません。
それは親子であれ、教師と生徒であれ、同じことです。
もちろん会社の社長と従業員も!
もし、何かして欲しいことがあるとしたら、やって見せ、言って聞かせることが大事でしょう。
そして任せてみる。
上手にできないこともあるはず。
それでも信頼して待つ。
そしてほめる(認める)。
そんな関係性をつくっておけば、人は喜んでお手伝いや仕事をするはずです。
木下さん(子育てサプリの発行者)は山本さんの名言が、人に何か手伝って欲しい時の極意と述べていますが、それだけではなく人をやる気にさせる極意でもあると思います。
ちなみにアドラー的には「~してくれていい子ね」的なほめ言葉は、かえってやる気を奪う可能性があるので、そこのところは注意が必要ですね。
単に「ありがとう」「助かったよ」で十分かもしれません。