この記事
で不登校をしていた中学生のことを書きました。
実は昨日、その子に会って話をしました。
あまり詳しいことを書くのは問題があると思いますので書きません。ただ、その子と会って話をしていて思ったことがあります。
お母さんが子育ての際に何らかの指針を持って子育てをしていれば、そんな事にはならなかったろうということです。
その子は、まだ、切迫感がないけれども、学校に行かないことが自分の将来に問題を生じさせそうなことをうすうす感じていました。
話を聞いていると家庭環境のことで、かなり嫌な思いもしているようで、かわいそうなんですね。それが自尊感情を低めていることは間違いないようです。いわゆる勇気くじきの状態。
その子のお母さんも、子どもが学校に行かないことでとても悩んでいて困っています。
ただ、中3のこの時期に焦ってもある意味、遅すぎるという感を受けたのも正直なところ。
人生は、この記事
で書いた宮本先生のようにいつ開花するかわからないものです。だからこそ諦めてはいけないのだと思いますが・・・
ただ、もし、そのお母さんが、もっと早い段階で、しっかりした子育ての指針でも持っていたら事態は全く違っていたろうなと思いました。
その指針となるものは、いろいろあるとは思います。
でも私は、アドラー心理学が大きな力を発揮するのではないかと思います。
そう言えば、昨日一冊の本が届きました。
「続アドラー心理学トーキングセミナー」という本です。
前からぜひ読みたいと思っていた本です。
この本はいまは絶版になっていて、中古品しかありません。茨城県の県立の図書館にもありませんでした。
ただ、アマゾンで出品されているのは知っていたのですが、アマゾンでは中古品はクレジットカードを使わないと購入できませんでした。(極力クレジットカードは使いたくない)
しかし、この本が現在、コンビニ払いでも買えることがわかりました。それですぐに注文した次第です。
届いてこの本の「はじめに」の部分に目を落としました。
するとこんな文章が!
アドラー心理学は、従来の育児とは全く違った、新しい育児法を提唱しています。私がその方法を信じるのは、私自身がそれを自分の子どもたちに試してみてとてもよかったし、多くの人に勧めてやってもらって、「これはいい」と言ってもらったからです。
それだけではありません。アドラー以来、もう半世紀以上、この方法は世界中で試されていて、うまくいくことが証明されているのです。
さらにこのように続きます。
アドラーは1937年に死にましたが、彼と彼の生徒たちは、その時代から、本書に書いたような方法で子どもを育ててきました。そうして育てられてきた第一世代は、例えばアドラーの息子のクルトのようにもう、80歳を超えています。彼をはじめとして、アドラー育児で育てられた大人になった人たちを何百人と私は見ました。その人たちは、とても素敵な大人になっています。これが、私がアドラー心理学の育児法をお勧めする最大の根拠です。
いかがでしょう。アドラー心理学は、何十年にもわたって試され成果を上げてきているのです。
もし、上記のお母さんが、子どもさんが小学生の時にでもアドラー心理学を知って実践していたら・・・そんなことを考えてもしょうがないのですが、中3のその子も違った歩みをしていたのではないかと思います。
多分、子育てで悩む方は多いのではないかと思います。ぜひともアドラー心理学を多くの人に知らせていきたいものです。
ちなみにご紹介した「続アドラー心理学トーキングセミナー」は、子育てに関して書かれていますが、とてもよくまとめられています。
もし、「アドラー心理学について何かいい本はないですか?」と聞かれたらまず、この本をお勧めしたいと思います。
- 続アドラー心理学 トーキングセミナー―勇気づけの家族コミュニケーション (マインドエージシリーズ)/野田 俊作
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