ここのところ、アドラー心理学に加え、交流分析やエゴグラムに関しての記事も書いています。
昨日届いた「子育てサプリ」も交流分析の用語であるストロークという言葉をつかって、とてもいいことを書いていたので、ご紹介しようと思います。
子育てサプリは、カリスマ塾講師だった、木下晴弘さんが毎日出しておられるメルマガです。
さて、昨日届いたメッセージですが、次のようなもの。
【本日のメッセージ】
無条件のストロークメッセージをお子様に投げかけよう!
【解説】
「自己承認のコップ」に水を注ぐメッセージを無条件のストロークメッセージといいます。
「どんなお子様でも、いてくれているだけでお母さんは幸せよ」というメッセージです。
お子様の行動を「良い」「悪い」という尺度で測る以前に存在そのものに対する承認メッセージを投げかけてみましょう。
ストロークに関する記事は、ここ
です。
参考になさっていただければ嬉しいです。
簡単におさらいするとストロークとは「相手の存在を認めるための動作や働きかけ」のこと。
人は食物を欲するように「人から自分の存在を認めてもらいたい」という欲求がありストロークを求めます。
アドラー心理学では、それを正の注目、負の注目という言葉を使うということは説明しました。
そしてお腹が減ると食べ物を欲するように、人は承認のコップが満たされていないとストロークを欲しがります。
しかし、ストロークを得られなかったり、無視されたりするとマイナスの行動をとってでもストロークを得ようとする。
だからこそできるだけプラスのストローク(正の注目)を与えてあげる必要があります。
とはいえ、子供に「~ができるから、いい子ね!」というような評価的なほめ言葉は、それができないこと、イコールいい子でないという裏返しのメッセージを子供に伝えることになります。
例えば、
「勉強ができていい子ね」→「そうでないと悪い子」
「お手伝いをして偉いわね」→「お手伝いしないとダメ」
このような条件付きのストロークは、子どもを疲弊させかねません。
このことをニューロロジカルレベルを使って考えるとわかりやすいと思います。
少し前にニューロロジカルレベルについて書いたのを覚えていらっしゃるでしょうか?
上の例では、本来、、行動レベルの事柄を自己認識への評価へと飛躍させてしまっています。
行動と人格(自己認識)は分けて考えないといけません。
特に人格(自己認識)に対する評価は、悪い影響を与えかねません。
それは、子供を認めるときも叱るときも同じです。
「勉強できないなんて、ほんとダメな子ね」
こんな叱り方では、子供の自己認識を悪くしてしまいます。
そのために、行動に対しては、私メッセージで伝えます。
「勉強ができてお母さん、誇りに感じるわ」
「お手伝いしてくれて助かるな~」
勉強ができないことに関しては、
「今回、成績が悪かったようだけど、ちょっと残念ね」
こんな感じでしょうか!
さて、「子育てサプリ」では、子供の承認のコップを満たしてあげるため、無条件のストロークを投げかけることを勧めていますね。
具体的には、
「あなたがいてくれるだけで、お母さん、うれしいよ」
「どんな子であっても、あなたはお母さんの子よ」
「いつでもお母さんはあなたの味方よ」
このような言葉がけをしていると子供さんは自己肯定感を高め、能力を発揮し、人生を謳歌することでしょう。
無条件のストロークをどんどんお子さんに投げかけてあげるのはいかがでしょう?