過保護が子どものやる気をくじく?
それはどうしてでしょう?
少子化の昨今、子どもに対して過保護という問題がクローズアップされています。
では、過保護の問題点とはどんなものでしょう。
その点についてはこの記事が参考になりそうです。
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「勇気づけで躾ける」では、その問題点をこのように指摘しています。
勇気づけて躾ける―子どもを自立させる子育ての原理と方法/ルドルフ ドライカース
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私たちは、子どもをその子の人生から守ってやることはできません。またそのような願望を抱くべきでもありません。
私たちは、人生に立ち向かっていく勇気と強さを子どもたちに教えてやる義務があるのです。
いつ起きるかわからない危険から息子たちを守ってやりたいという母親の願望は、かえってその子の自信を喪失させる結末を招きかねません。
このような願望は、彼らを役立たずで依頼心の強い子どもにしてしまうかもしれません。
まさにこの点に、母親の誤った方法を理解するてがかりがあるのです。
なぜ、お母さんは、そんな立場をとってしまうのでしょうか?
私たちは、わが子のためという口実のもとに、子どもたちを役立たずで依頼心の強いままにしておき、自分が子どもの目からも大きくて力強く、頼もしい存在に映るようにしています。
そうすれば、強大な支配者として君臨し、子どもたちをいつまでも服従させておくことができるからです。
無意識だと思いますが、特にお母さんは、自分の存在意義を確認するため、そんな行動をとるのかもしれませんね。
でもそれは、かえって、子どもの可能性を削いでしまう。
加えて、「勇気づけで躾ける」では、お母さんがそのような立場をとる理由について、このようにも述べています。
私たち大人が過保護になるもう一つの理由は、私たち自身が問題の取り組むための自分の能力を信じていないことです。
このため私たちは、幼い子供たちが自分のことを自分で解決できるはずがないと思いこんでしまうのです。
しかし、そんな思い込みによって、子ども自身が本来持っている解決能力を摘み取ってしまうとしたら!
子どもは本来、問題に対する解決能力を持っているのです。
では、それによって、子どもにはどんなメッセージが伝わるのでしょう?
この本の著者、ダイキチおじさんは、この様に書いています。
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子供にやらせればできることを親が代わってしてあげることが過保護でしょ。
- これは子どもが体験から学ぶ機会を奪っているという問題と、もう一つ、「あなたには判断する能力がない」「あなたはそれをする能力がない」というメッセージになって伝わっているということです。
そうすると子どもは、「わたしは無能だ」と自己評価しますし、何事をするにも「間違ってはいけない」と思って臆病になりますね。
自信が持てないからやる気もなくなります。当然のこと依存的になります。
それによって、子どもが自ら学ぶ機会を奪ってしまったり、「私は無能だ」なんてメッセージが伝わる?
どう思われるでしょう?
本来子育ては、子どもが将来、自立した子に育てるのが前提ですね。
そう考えるとやっぱり過保護は避けた方がよさそうです。
過保護は、子どもの体験から学ぶ機会を奪い、子どもの自立心を刈り取ってしまうからです。
でも、意識して取り組めばきっと大丈夫です。
そのサポートのために勉強会やカウンセリングを行っていきたいと思っています。