日常生活には悩みや問題がつきもの。
そして、ネガティブな感情が生じます。
その対処法についてお知りになりたいですか?
それによってお母さん自身が楽になるのと子供も感情の対処法をお母さんの模範から学ぶことができるでしょう。
多くの人はそんな感情を持つのはよくないこと、と思っている方も多いかもしれません。
でも、それは自然な流れであり、拒絶するようなものでもないのです。
感情とは上手につきあうことが、問題に上手に対処し、人生を豊かにするはずです。
カウンセリングでも、自分の気持ちを見つめたり言葉にしたりしてうまく付き合える人は、どんどん良くなるのに対して、それが苦手という人は、カウンセリングを何回受けてもさっぱり良くならないということがあるそうです。
だからこそ感情、特にネガティブな感情と上手に付き合えるかどうかは大切です。
しかし、大人が自分のネガティブな感情を抑圧していると子供にもそれを強要する可能性が出てくるでしょう。
前にもご紹介した袰岩奈々さんは、その著書の中で子のように記しています。
怒りの感情を強く抑えている人ほど、怒りをストレートに表現する子供に対して厳しくなるものだ。「怒っちゃいけないよ」「そんなこと感じちゃいけない」と、自分と同じように感情を抑えなさいと自分の周囲にさえも強いるようになりやすい。
では、それによって何が生じるでしょか?
子供の側は、もやもや気分を残したまま、それを無理やり抑え込むことを続けざるを得ない。これでは、自分なりの感情の扱い方を開発するチャンスもなく、感情を扱う方法も持たないまま、混沌としたもやもや感、イライラ感だけがどこかにくすぶっている状態になっても当然ではないだろうか。
そのためにもまず、大人が感情との上手な付き合い方を知る必要がありそうです。
変わった形の楽器!それでも人を引き付けます!
以前、何かで紹介されていたものをノートに書き残していたものがあります。
それは次のようなもの!
ネガティブな感情に寄りそう。
具体的には、胃が痛くなったり、胸が苦しくなったり、悩んでいるときには、そういった身体の反応にきちんとフォーカスし、そこに手を当てて意識をそこに向けてあげます。
そして悩んでいる人をねぎらってあげるようにそっと声をかけてあげてください。
「大変だったね。よく頑張ったね」
落ち込んだ時にぜひ、試してあげてください。
ネガティブを感じ切った方が、早く立ち直れるという不思議な現象と出会うことができるでしょう。
悲しい体験、苦しい体験をして落ち込んでいるとき、「いつまで落ち込んでいるんだ」とか「だからダメなんだ」なんて言われたら益々嫌な気分になるでしょう。
しかし「大変だったね、頑張ったね」と言ってもらうと癒されますね。
それは感情に寄りそう行為!
それを自分に対してもしてあげるのです。
大切な、大切な自分自身の感情に寄りそってあげてください。
お母さんが自分の感情に向き合えるようなると子供に対しても同じような対処ができるようになるはずです。
それは子供の精神的な健康を促進するためにも重要なことだと思います。
けっして、こんな感情を感じる自分は変だとか、感情を感じてはいけないと、感情を抑えないでくださいね。
もちろん、子どもに対しても!
感情との付き合い方に関しては、他にもいろんな方法があると思います。
また、別の機会にそんな方法についてもご紹介できたらと思います。
引用はこの本からです。
感じない子ども こころを扱えない大人 (集英社新書)/袰岩 奈々
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