親業をご存知ですか?
以前、親業に関する本を何冊も読んで、講座にも参加しました。
親業訓練講座というもので、話の聞き方や効果的なメッセージの伝え方などを学んだのです。
親業は、トーマス・ゴードン博士という心理学者がまとめたコミュニケーションスキル。
けさの朝日!きれいでした!
それは3つの柱から成り立っています。
1つは、能動的な聞き方
2つ目は、私メッセージ
3つ目は、勝負なし法
それぞれ簡単に説明してみたいと思います。
今回は能動的な聞き方について!
たとえば、子どもが、
「今日、学校行きたくないな~」
と言ったとします。
普通なら、
「学校に毎日行かないと勉強も遅れちゃうでしょ!頑張って行ってきなさい」
なんて言いそうですね。
このような言い方は、親業では12の障害と言って、親がついついやってしまいがちなパターンとして挙げられています。
今の場合だと、親は命令していますね。
指示や命令は、とかく反発を招きやすいものです。
能動的な聞き方では、どうするかと言いますと
「今日、学校行きたくないな~」
に対して、
「学校行きたくないんだ~!?」
と子供が発した言葉を繰り返すのです。
これはカウンセリングなどでも行われる方法で、そのようにしてもらうと「話をちゃんと受け止められている」と感じてもらえる可能性が高い。
だから、その次の言葉も出やすくなります。
「そう。行きたくないんだ。だってね・・・」
いわゆるオーム返しをするのですが、言葉をそのまま返したり、キーワードを返す、要約して返すなどを組み合わせて聞くと有効でしょう。
子供が光り輝くために!聞くって重要!
ただ、注意が必要というか、子どもが思春期になって、いきなりやると子供も変だと思うようです。
ちょっと前に、親子関係のサークルを運営している方に言われたことがあります。
親業を学んだ方が、家で使ってみたら、ますます子供との関係が悪くなった人がいるって!
でも、親業が悪いのではなく、子どもとの良い関係がない中で、それまでしたこともないようなことお母さんがするので、子どもさんも違和感を感じたんでしょうね。
親業の講座に一緒に参加した中学生の女の子がいるというお母さんも言っていました。
能動的な聞き方を学んで家で実践してみると、
「お母さん、なんか変じゃない!」
と娘さんに言われたそうです。
だからこそ、できるだけ子さんが小さなうちに何でもいいので、話を聞く事に関して講座等に参加して学んでみるといいのではないかと思います。
本で読んだだけでは、なかなか難しいかもしれませんが、実際にロールプレイで、やってみるとおもしろいですし、実践にもつながることでしょう。
子供の話を聞くって、とっ~ても大切なことです。
それは、子どもの存在そのものを認める行為でもあります。
しっかりとお父さん、お母さんから話を聞いてもらったお子さんは、精神的な健康の土台を作ることができるはず。
だから、よく話しを聞いてあげて欲しい。
大変かもしれませんが、特にマイナスと思えることや感情は、否定せずに聞いてあげてくださいね。
それは、キレない子を育てる上でも秘訣だったりするようです。
とはいえ、なかなかできないものです。
だからこそ、学ぶことが必要なのかもしれません。
ちなみにアドラー心理学の勉強会でも、話を聞くことの大切さを学びます。
スマイルという親子関係の講座では「聞き上手になろう」、勇気づけ勉強会でも、「聞き上手になる」という章があって、具体的にどのように話を聞いたらいいのか、実習を通して学びます。
それだけ、子どもの話を聞くという事は、重要だということでしょうね。