どちらかというと自信がないという方へ!
もし、大切な友人が、仕事や試験で失敗したとしたら、どのように言いますか?
「大丈夫だよ」
「頑張ったね」
「ドンマイ」
その失敗を咎めるのではなく、かえって慰めてあげることが多いんではないですか?
きっと本当に親しい友人なら、そうしますよね。
それがお子さんだったら?
やっぱり慰めますよね?
では、自分自身が何か失敗したら?
たとえば、この場面で、怒ってはいけない時に、感情に流されて怒ってしまった!
そんな時、自分に対してどんな言葉をかけますか?
「本当に私はダメだ」
「本当にしょうがない、わたしってバカだな~」
自分を責めてしまいませんか?
他の人が失敗したときに慰めてあげますよね。
でも、自分に対しては、厳しく当たってしまう。
きっそんな人が多いのかもしれませんね。
そんな時こそ、自分に対して思いやりの気持ちを持ってみるのはいかがでしょう?
人が困難な経験に対処するためには、自分を信じることと、それに加えて自分に対して思いやりの気持ちを持つことが大切なんだそうです。
いわゆる自分に○をつける!
自分に対する思いやりとは、つらい思いや感情をそのまま受け入れて、困難な出来事が起こることは仕方ないことなのだと認め、自分自身を理解し自分に優しくしようとする気持ちのこと。
たとえば、子育てをしていて、ついつい感情的に怒ってしまうことなんて、誰でもあるはずです。
そんな時に、自分に許しを与えてあげる。
ダライ・ラマとその弟子たちが、西洋の科学者たちと仕事をした時に驚いたことがあるんだそうです。
科学者たちは、自信が大切とは言いつつも、何かあると自分を許すことができずに自己嫌悪に陥っていたというのです。
チベットの伝統的な考えでは自己愛と他者への愛に違いはないと考えるそうです。
その考えによると、思いやりの気持ちは、まず、自分に対して示す。
そしてその思いを他者に広げていくと考える。
自分に対して厳しくて、他の人には寛容ということはないそうです。
だからまず、失敗など困難な経験に直面しても他の人に対するのと同じように、自分を許し、慰めてあげる。
ラマさんは、こう述べています。
「自己嫌悪の強い人は他者に対して真の思いやりの心を持つことは難しいのです。始まりとなる土台がないからです。」
自己嫌悪の強い人は、他の人の失敗などに対しても思いやりを持って対処できない可能性などもありそうです。
いつも寝ていてもいいのだニャー!
かえって、自分に思いやりの気持ちがあれば、他の人の失敗も許して思いやりを示してあげられる。
そう考えるとお母さんが、自分に対して思いやりの気持ちがあれば、本当の意味で子どもの失敗も許してあげられますね。
そうすると、子どもさんもお母さんの後ろ姿を見て、自分に対して、他の人に対しても許してあげて、思いやりを示すようになる。
それは、子どもが人生の困難な経験に対処するための秘訣であったりするようです。
自分に対して思いやりのある子は、失敗をした自分をも受け入れることができる。
失敗をした自分にOKが出せるので、果敢に次のチャレンジにも取り組める。
そして他の人に対しても思いやりを示せる。
自分を許し、思いやりを持って自分を見るって大切なんですね。
その点で、まず、お父さん、お母さんが自分にOKを出す。
すると周りの人も許せるようになる。
そして子供の自己肯定感も高まり・・・
・・・・・
アドラー心理学的には「良いだし」ですね。
「良いだし」は、まず、自分から!
それができると、子供さんやほかの人に対しても「良いだし」ができるはず!
できないという方は、勇気づけ勉強会で「良いだし」を学べます。
各地で開かれていますので、参加してみるのも楽しいかもしれませんね。
参考図書
「ハーバードの人生を変える授業」
タル・ベン・シャハー