●暴れる5歳のあの子にも目的が!? 肯定的意図とは? | ◆「生まれてきてよかった」そんな実感を持てる子に育てるヒント!◆

◆「生まれてきてよかった」そんな実感を持てる子に育てるヒント!◆

勉強だけできても意味はない!

学習のコツや勉強する意味を一緒に考えると共に

勇気づけでお子さんの健全な心も育ててあげませんか?

以前、お母さんのためのNLP講座という講座に

参加しました。



その講座には、幼児から中学生までのお子さんを
お持ちのお母さんたちが10人くらい参加されて
いました。


その時のメインテーマが、肯定的意図。


人の行動の裏側には、肯定的な意図がある。それ
を説明するため講師の方は、こんな話をしました。



その講師をMさんとしましょう。Mさんは、ボラ

ンティアで、女子刑務所を訪問したそうです。


その時のこと、19歳になる受刑者の女の子の
一人がたまたま粗相をしてしまったんだそうです。



するとどうなったか?



刑務官たちが、何人かで、その子を着替えさせたり、
いろいろと世話をしたんだそうです。


すると・・・・・



それを見ていた他の受刑者の女の子たちも何人か
続けて粗相をしてしまったんだそうです。


きっと受刑者という立場では、番号で呼ばれたりし

て人として扱ってもらえない、そんな環境にあった

かもしれません。



それで、一人の子が粗相をした時、刑務官がやさし
く世話を焼いている姿を見て、心の奥底で、自分も
注目と世話が欲しいと思ったのでしょう。



「私もあんな風に世話を受けたい。」



そのようにして、続けて何人もが粗相をするという

結果になったのだろうと思います。



いわゆる粗相自体は、問題行動であるわけですが、
でも、その心の裏側には、自分もやさしく世話をし
て欲しいという無意識的な意図があったはず。


それが肯定的意図です。



問題行動の裏側にあるプラスの意図。それを満たし

たくて人は問題であったとしても行動する。


アドラー心理学ではこれを次のように表現をします。


「人間は、ある状況で、特定の人(相手役)に
  対してある目的(意図)をもって行動する」



アドラーの人を見るこのユニークな見方は、NLP

の肯定的意図という考えに影響を及ぼしてたのは間

違いなでしょう



それはさておき、このような視点をもつと、子ども
の問題行動(アドラー的には、不適切な行動)も見
方が変わってきます。



食事の時に暴れる5才の子を思い出して頂けますか?

この記事です。


彼は、食事の時(ある状況)に暴れるわけですが、
お父さん(相手役)に注目してほしい(意図)とい
う目的をもって、行動していたのです。



彼には、お父さんに注目してほしいという肯定的な

意図があったのです。




だから対応策としては、その問題行動に対応するよ
りは、その意図、つまりプラスの注目を欲しいとい
う目的に対応すればよかったわけです、



カウンセラーは、それを見抜いて解決策を提示した

んですね。



肯定的な意図、そんな視点をもって子どもや
他の人を見てみるときっと面白いですよ。