山形県山形市 山形城

 

  

 戦国期、山形地方を領土にしたのは、戦国大名最上義光でした。山形城内には、騎乗の勇壮な義光の像が建立されています。山形城跡は霞城公園として、整備され、保存されていました。一部、復原されていて、広大な城跡公園は立派なものです。

 

  

 最上義光は山形藩の初代藩主となりましたが、1622年には最上家は改易され、その後、鳥居忠政、保科正之、越前松平家・・・と藩主が目まぐるしく変わりました。最上家が建造した当時は広大な城でしたが、段々時代が下がるとともに、山形藩の石高は小さくなり、城もコンパクトになっていきました。

 

  

 こういう物騒な遺物も残されています。

 

  

 この寺は城下にある専称寺です。本寺には、義光の娘駒姫の遺髪塔があります。駒姫は関白豊臣秀次の側室に望まれ、15歳で京に送られましたが、秀次は謀反の疑いをかけられて高野山へ逃げ、その後、自害しました。駒姫とは面会することもなかったそうです。

 

 駒姫も秀次の一族処刑に連座し、三条河原で亡くなりました。現在、京都木屋町三条の瑞泉寺には、秀次はじめ、処刑された側室や子供、小姓たちの墓があります。

 娘の死を嘆いた義光は、専称寺を駒姫の菩提寺としました。生母の大崎夫人もすぐに亡くなったと伝わりますから、娘の後を追ったのかもしれません。駒姫は伊達政宗の従妹にあたります。娘を殺された最上義光、関ヶ原の戦いでは東軍方に参戦し、その功績から山形藩の初代藩主となりました。

 

  

 

  

 山形市にある見事な旧県庁です。明治期の創建で、山形の豊かさの象徴です。以前、「ブラタモリ」で、タモリさんが訪れていて、絶賛されていた建物です。

 

 れんが造りの建物が囲む中庭ですが、映画「るろうに剣心」のロケ地になったとか。

 

  

 山形城下に残る古い商家です。山形といえば、紅花。布の染料ですね。さぞや、儲かったかと思います。