知らなかったら、気にも留めない。 | 落ち込んだりもするけど、私は元気です。

知らなかったら、気にも留めない。

こんにちは!

おしゃれキャットを調べだしてから、

パリのいろんなことにますます興味がわいてきたのです。



そこで、一番きになったのが、

シュザンヌ・ヴァラドンって、どんな絵を書いたんだろう?



ということで、

彼女の絵

を所蔵しているあの場所へ行ってきました!



あの場所とは....


リサとガスパールの絵本シリーズの一冊、


「リサのおうち」で、おなじみの方もいるかもしれません・・・・

落ち込んだりもするけど、私は元気です。


(リサはここにすんでるんですよ!(≡^∇^≡))










そう、


ポンピドゥーセンターです!




落ち込んだりもするけど、私は元気です。



作られた当時は、

突飛な外観がパリの景観を乱すとして、

不評も不評だったようですが、



今でもたまに、「あそこ好きじゃない」っていうパリジャンにあうものの、

結構なじんでいるのではないかな?

というのが私の感想です。




いつも、この建物の前の広場で、

大道芸人が何かしていて、

そのまわりで、

芸を観たり観てなかったり、

みーんなごろごろ、だらだらしてます。(地べたで。)




中にはいって、身分証明書を見せると、

今日もタダでチケットが発行されました!ドキドキ

(EU諸国在住の26才以下は、現在たいていの美術館、博物館が無料です!)



落ち込んだりもするけど、私は元気です。




チケットのデザインが大好きなのですが、

このチケット、毎回微妙に色使いが違います。






中身はシネコンみたいで、

とてもモダン


ミュゼとネオンが光っているところのエスカレーターから登っていきます。

落ち込んだりもするけど、私は元気です。






level4と5が国立近代美術館になっています。(日本式だと、3階と4階)

外から見て、赤く斜めに走っているパイプの中がエスカレーターになっています。



上から見下ろすと、



センターの前でゴロゴロしてる人たち全体が、

大きな作品みたいです。


落ち込んだりもするけど、私は元気です。

(確かにこの日、いい天気ではあったけど....右端にはやっぱり半裸の影が....(+_+))






現在、ポンピドゥーセンター内の近代美術館では、


落ち込んだりもするけど、私は元気です。

特別展 elles@centrepompidou 「彼女たち」が開催中でした。


落ち込んだりもするけど、私は元気です。


3年をかけて

パリ国立近代美術館のコレクションの中から選ばれた、

女性アーティスト200人の500作品を一挙に展示したものです。


20世紀初頭から、現代にかけて集められた作品のかずかず。

国立美術館の展示としては、最大規模で、世界でも初めての試みなのだそう。




まず、入って最初に目に入るのが、


ニキ・ド・サンファルの


落ち込んだりもするけど、私は元気です。


「花嫁もしくはアヴェマリア」






落ち込んだりもするけど、私は元気です。


「1965年頃の磔刑」





高さ2メートルぐらいの巨大なオブジェ。





花嫁というより、ほこりにまみれた幽霊のように見えました。




なんだか、うれしそうでも、楽しそうでもないんだもん。

結婚のなんたるかを表現したものなのでしょうか。








ポンピドゥーの美術館にくるといつも思い出すのが、

姉のこと。



小劇場とか、シュールレアリズムとは無縁の位置にいて、

こういうわけのわからないものを苦手とする姉を連れて来て、

「も~~~なんこれ~~~><かえりたいーーーーー」

といわせたい。



(どうでも情報)




中の展示は本当にいろいろで、

すごいなあって息をのむものもあれば、

おもしろいなって思うのもあったけど、

性器の結合部を接写しただけのようなものや、

なんだか、これが現代美術といえるのかな?って思うものまでありました。

(私が無知なだけです。)


現代美術って、楽しいけど、深くて迷ってしまいそう。



印象的だったのは、


Sigalit Landauというイスラエル人女性の作品


裸で鉄条網でできたフラフープをひたすらまわしつづけるという映像。



やればやるほど、女性の体は傷ついていく。



通りがかりの人たちは、

みんな口に手をあてて、眉をひそめながらも目が離せない。




そして

その映像をみているかのように、

配置された謎の人影


落ち込んだりもするけど、私は元気です。


しゅーる





他の作品もずらずらーー




落ち込んだりもするけど、私は元気です。







この美術館は広くて、照明の当て方もさりげなくすごいので、

写真をとるのがすごくたのしかったです。




落ち込んだりもするけど、私は元気です。




落ち込んだりもするけど、私は元気です。

女性の作品ってことでか、


やっぱり女性を題材にしたものが多かったです。






この展示はものすごくびっくりしました。


落ち込んだりもするけど、私は元気です。

ただっぴろい真ん中で、


中に人がいるようなこんもり感....


っとおもっていたら、


時々息をするように動くのです!



びっくりしました・・・・






そうそう、いろんな展示の中で、

一番気になったもの。


それは、


このゾーンにありました。 (全体を細かく区画分けがされています。)


落ち込んだりもするけど、私は元気です。

「自我の部屋」って訳していいのかな....?









このゾーンには、

いろんな部屋がアートとして展示されているのですが・・・



落ち込んだりもするけど、私は元気です。



これ....わたしんちでは・・・・・(てへ)


棚とかは

割ときれいにかわいいものや気に入っているものを飾るが、

床はぐっちゃぐちゃな感じがかなり近い!



袋が高島屋なところもなんか日本だし、

親近感が湧いて


ああ、私の部屋ってアートだったのね...と思いました。


(ちがうだろが!(≡^∇^≡))





たくさん、おもしろいが新しすぎたりする展示をみて、(わたしにとって・・・)

ちょっと脳内がぐるぐるしてきたところで、

上の階にあがると、そこは常設展





そして、

ついにみつけました!








落ち込んだりもするけど、私は元気です。



彼女の版画


落ち込んだりもするけど、私は元気です。


ひとつひとつ観ていきました。


彼女の物語を知らない私だったら、

気にも留めなかったかもしれない小さな作品たち。





線が太くて、迷いが無くて、


落ち込んだりもするけど、私は元気です。

男性画家が書くような、美しくて官能的な女性像ではなくって、

そこには本当の女性の姿があったように思いました。


外見的に美しいんじゃなくて、

ただ強く生きてて、美しい、みたいな。



落ち込んだりもするけど、私は元気です。

「青い部屋」



ところでシュザンヌ、

ある日、息子の親友で画家のアンドレ・ユッテルに出会い、

彼と恋に落ちてしまったそうです。ヴァラドン44歳、アンドレは23歳。

当時ユトリロは26歳....


ユトリロは絶望します。



ですが、

アンドレに油彩画を習ったシュザンヌは、

才能を多いに花開かせます。



その時代、

彼との出会いをもとに描いた、

アダムとイブもここに展示されてありました。


落ち込んだりもするけど、私は元気です。


恋を謳歌していたのね.....



その後、シュザンヌとアンドレとユトリロは、奇妙な同居生活をはじめたそうです...



ゆ....ユトリロさん....・°・(ノД`)・°・




最後に、彼女が描いた、

家族のポートレイト

落ち込んだりもするけど、私は元気です。

いろんな家族があります。


ユトリロも、シュザンヌも、天国で幸せに暮らしているといいです。







さて、同じ部屋に、


あの人の絵も一緒に展示されていました。


落ち込んだりもするけど、私は元気です。


まっかな壁をひとりじめしている、


フリーダ カーロ


落ち込んだりもするけど、私は元気です。



高校生の時に、

彼女が描いた壮絶な極彩色の日記を買って、

ものすごくびっくりした思い出があります。


だって、ページが恋人の名前で埋め尽くされてたりしたので.....




本物の絵を見たのは初めてでしたが、

彼女の顔の部分は、本当にこまかくきれいに描かれていて、

周りのあざやかな飾りもきれいでした。






私は、ポンピドーセンターのほうが、ルーブルより好きです。


それは、

美術館にきている人をみるのも、すごくたのしいから。


若者が多くて、

観光客とフランス人が半分半分でみにきている感じがします。



落ち込んだりもするけど、私は元気です。



だって展示の仕方がおもしろいですもの!




若者のファッション、マダムのファッションも、

個性的で素敵な人が多いです。






常設展は、マチスやピカソ、マグリットもあって、

なかなかの見応え!





落ち込んだりもするけど、私は元気です。



私は大学生の頃、よく、ひとりで美術館に行っていました。


でもそのときのことを今おもうと、

私はそんなに美術がすきなんじゃなくて、

「日曜日に1人で美術館に行く自分」が好きだったのかもしれないな、とおもいます。





ほんとうにはずかしいんだけれど。




だって、科学博物館で恐竜みてるほうが実は楽しかったし、

パリにきて、美術館めぐりをしようなんておもわなかったし、

こないだまで、そんなに美術館に行こうなんておもわなかった。


でも今、ひょんなことから芸術に興味をもって、

調べてみると、

実際に観たい!と思う。


観たら、写真を撮って素通りじゃなくて、

顔を近づけて、いろんなことを想像してしまう。


細かいサインまでみて、興奮する。


それは、美術の巨匠として、

画家としての人物をみるんじゃなくて、

ユトリロだからすごい、ピカソだからすごいじゃなくて、


ああいう人生を生きた人が、こういう絵をかいたんだ。

って、1人の人間の行き様をみることなのかな、と思います。



やる気になって、知りたいとおもったら、

パリは本当に贅沢な街です。


ラッキーです!


たはは



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