ヴェルディのオペラのキャラって | YUKIの何でも雑記ノート

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前回の記事 でオペラのキャラの性質を色々書いていましたが、ヴェルディのオペラのキャラってどの作品も運命に翻弄されたって感じで誰が正義の味方で誰が悪者って言い切れないものの様な気がします。(^^;)


元々ヴェルディのオペラって2作目の「偽のスタニスラオ」(別題"王国の一日")と最後の「ファルスタッフ」以外は全て悲劇と言うかシリアスな内容が殆ど。。。

これは前にもカキコしましたが、ヴェルディは「偽のスタニスラオ」を作った時期が彼自身不幸続きでオペラも初演が失敗だった為にその後はオペラ・ブッファ等の喜歌劇の作曲をしようとしなくなったと解説されています。


ヴェルディだけではありませんがオペラって悲劇のものは歴史が背景にあって実在人物がモデルになった作品が多いです。

特にそういうタイプの作品は一見すれば主人公の敵役は悪者に見受けられそうですが、よく見ると主人公と敵対しているとうだけで性質的に"ワル"とまでは言い切れないものがあるなぁ(^^;)・・・って感じです。。。


正直言って・・・主人公の敵は敵なりに凄い自身の中で葛藤している部分がありますからねぇ。

それが結構アリアで現されているんですよ~!

特に「ドン・カルロ」 のフィリッポ2世やエボリ公女なんかモロにそういうのが出てますよねぇ!

フィリッポだったら3幕1場(5幕版では4幕1場)の最初の「一人淋しく眠ろう」、エボリ公女だったらフィリッポ2世のアリアと同じ幕で歌われる「惨い運命」が特にそう。

これらのアリアって本当に内容的には痛々しいですよ~!(-_-;)



他では「マクベス」 。。。

これはシェークスピアの戯曲ですが。。。

この主人公のマクベス夫妻。。。

一見すれば"メチャクチャなワルーーー"って感じしますよねぇ~?!(^^;)

恐ろしさ倍増!って雰囲気で。。。(^^;)

何せ次から次へと自分達にとって邪魔な人間を殺していくじゃないですか~!

このマクベス夫妻は正直完全なワルキャラクター!って言い切れそうですが。。。

だけど、マクベスの方は魔女に完全に翻弄されている感じで野心家である反面小心者っぽいし。。。

かなりオドオドした面がありますからねぇ。。。

それで夫人の方は殺人計画を持ちかけていきますが最後は狂死。。。

夫妻揃って謎の死を遂げたりマクダフに倒されると言う非業の最期を遂げるんですよね。

う~ん・・・この夫妻は"ワル"と言えますが・・・。(^^;)

夫婦揃って一種の人格障害に陥っているって言っても良いところでしょうかねぇ?!



他だったら「リゴレット」。。。

この中だったらマントヴァ公が。。。

このマントヴァ公は女癖が悪いってところですねぇ。(^^;)

女癖が悪い公爵の為にジルダが犠牲になってしまったってのが気の毒。。。

マントヴァ公は直接的なワルではないけど・・・正直なところ純粋な性格のキャラとは到底言い難いかな?!(^^;)


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