こんにちは 7月になりましたね。初めて過ごす東京での夏なので色々なところに出かけてみたいと思っていますが、早くも暑さでやられています。さて今日からは上眼瞼皮膚切除術について手術編③からの続きをまとめていきます。前回同様手術シーンが出てきますので苦手な方は先を見ないようお願いいたします。
鑷子で下方皮膚を把持しテンションをかけながら眼輪筋を切開する
中央の眼輪筋が切開できたらこの切開線を左右に広げる。
→左右に切り込む際には対側に皮膚を引っ張り、切開部位にテンションをかけると切開しやすい(赤矢
印の方向に力をかける)
眼輪筋は繊維の1本1本まで傷つけないように繊維の間を割くようにする
頭側の眼輪筋のすぐ下を引き出して剥離する
→奥に入っていってるのではなく引き出して切開しているので眼窩を上の方に入っていく
あまり眼輪筋を上方まで剥がしすぎると予定外重瞼の原因となるため注意する
ホワイトラインを超えたところで眼窩隔膜を切開し左右に広げる
位置関係がわかりにくい時には下眼瞼を圧迫することで眼窩脂肪が膨隆しわかりやすいことがある
蓴菜みたいな組織(眼窩脂肪の被膜)が出てきたら眼窩の中に入ったということ
眼窩の中に入ったことを確認したら同じラインで左右に切り広げる
私が上眼瞼皮膚切除術で一番緊張するのはこの眼窩の中に入る時です。何回も下眼瞼を押して眼窩脂肪を確認しても眼窩脂肪が少ない人は膨隆しません。BPは挙筋短縮術とは違い挙筋腱膜が正常な位置にある人に行う手術なので瞼板のすぐ上にwhitelineがあるため解剖を考えながら奥から引き出しながら切開を行うと適切な場所に入ることができると鹿嶋先生にアドバイスをいただきました。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました
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