【英検準1級】二次試験・スピーキング | YUKI's Diary

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 英検準1級の二次試験は、会話というよりも、スピーチ力を試す色合いが強いです。
 
 つまり、試験官の指示に従って「自分一人で英文を考えて、組み立てて、それを話す力」が必要です。誰かが側にいて、一緒に英文を作ってくれるわけではありません。
 
 ▼二次試験の内容
1. スモールトーク
2. ナレーション
3. 質疑応答
4. スモールトーク
 
 

スモールトーク

 英検二次試験はアティチュードと呼ばれる、小学校の通知表などで言うところの「関心・意欲・態度」みたいな部分を採点する部分があります。
 
 旧採点方式で言うと、3点分の得点があります。
1点 普通
2点 良い
3点 とても良い
 
 全体を通しての「関心・意欲・態度」を評価されますが、試験はスモールトークからも始まっています。
 
 ここで緊張をほぐして、上手いこと脳を英語脳に切り替えておくと、次のナレーションにも安心した気持ちで臨めます。
 
 

ナレーション

 二次試験の中でも最難関のPartがこのナレーション問題です。
 
 問題カードを渡されて、1分間で全体のストーリー(4コマ)の流れを構築します。
 
 However, 緊張した中でそれを行うのは誰にだって(ネイティヴにも)凄く難しいことです。
 
 1分で全体の構成をまとめ、それを適切な文法や単語を取捨選択しながら表現する・・・、そんなこと自分1人の頭の中で、しかも英語で考えるなんて、明らかに難しい作業です。
 
 ですから、少し妥協しつつも、合格点を取る対策が必要です。
 
1. 思い切って時制を統一 
2. 1コマを2~3文で統一
3. 脳内で単語を探さない
4. 直接話法で統一
5. 文法は簡潔に
 
▼時制を統一
 「ここは現在完了かな…」とか「ここはあえて進行形が良いかな…」みたいに迷うくらいなら、単純過去形や現在形に統一して文を作った方が効率的です。
 
 焦ることが一番禁物なので、思い切って時制は統一しましょう。
 
 基本的に過去の出来事を説明する場合が多いので、そんな時は過去形でOK。未来のことでも、最後に未来を表す副詞などを付ければ現在形でも意味は通じます。
 
 もちろん、細かい時制のチェックは大事ですが、せっかく1次試験に合格しているので、こんな時だけは気にせず、合格だけを目指しましょう!!
 
 
▼文の数は最低限に
 ナレーションは2分間です。特定のコマにもたついてしまうと最後まで行き着きません。
 
 2~3文を言い終わったら、思い切って次のコマへ行きましょう。逆に長く話し過ぎると時間もオーバーしますし、話が紆余曲折して相手に伝わらなかったり、焦りの元に繋がるかもしれません。
 
早めに終わったところで大きな減点ではありません。現に私は30秒くらい残して終わってしまいましたが、高得点を取れました!!
 
 
▼難しい単語は不要
 別に難しい単語を頭の中で探す必要はありません。
 
 そうは言っても、簡単な単語さえ、緊張して出てこないですよね。一番安全な妥協策は、絵の中にある単語をそのまま使えば良いです。
 
 「この職業名ってなんだっけ…」とか迷うくらいなら、男性ならthe manとか、子どもならthe boy、大勢の人がいたらthe peopleとかで言い換えればOKです!!
 
 
▼話法はややこしい
 英文が思いつかない時は、絵の中にある文をそのまま使えば良いわけですが、会話文などは話法を使わなくてはなりません。He said....とかShe asked....みたいに。
 
 間接話法は時制の一致など面倒なので、思い切って直接話法で統一しましょう。それなら絵の英文を直接そのまま言うだけでOK!!
 
 
▼伝わることが一番大切
 余裕があれば良いですが、緊張していると知っている文法も中々出てきません。
 
 関係代名詞とか、ややこしい文法を使う必要はありません。そんな時はandとかで繋げて行けば心が楽になるよ!!
 
 

質疑応答

 ナレーション終了後、4つの質問が矢継ぎ早に飛んできます。
 
 最初の質問はナレーションのストーリーに関連した質問がされるので、ある程度の予想がつくかもしれませんが、残りの3問は環境問題や経済、文化・教育などの社会問題に関して「あなたなら、どう思う?」と聞いてくる質問ばかりです。
 
 つまり、明確な答えはありません。自分の意見を問われているんです。
 
1. 自分意見をはっきり言う。
2. 返答は2~3文で統一
3. 具体例or理由を添えて答える
4. 分からない時は聞き返す
5. 嘘も方便(笑)
 
▼意見ははっきり言う!!
 とにかく、自分の意見をはっきり伝えましょう。実は、意外に賛否を問う質問が多いです。
 
 YESかNOか、自分が賛成or反対のどちらなのかを言いましょう。「良い所もあるし、悪い所もある…」みたいに考えると泥沼です。
 
 賛成ならベタ褒めしていけば良いですし、反対なら辛辣にデメリットなどを言ってしまえば良いのです!!
 
 
▼簡潔に簡潔に
 自分の意見を言ったら、あとは自分の意見をサポートする文を1~2個ほど付け足すだけでOKです。
 
 難しく考えずに、理由or具体例を言えば良いのです。
 
 for exampleとかbecauseで繋げればOKですよ!!
 
 
▼恥ずかしいことでは無い
 質問の内容を聞き取れなかった時は、必ず聞き返しましょう。その方がメリットが大きいです。
 
 まず、聞き返すことは決して失礼なことではないです。意味が分からず、質問の趣旨にそわない返答をすることの方が減点対象です。
 
 聞き返すことで、ゆっくりとした口調で返してくれる試験官も多いです。そんな時は甘えちゃいましょう!!
 
 
▼嘘でも良いのだ
 「正直、そんなこと考えたこともない…」、みたいな質問が多いです。そんな時は割り切って嘘でも自分の意見を言っておきましょう。
 
 「本当はそんなこと思っていないんです…」、みたいな謙遜するする必要はありません。あくまでも英語力を試されているのです。別に採用試験でもなければ裁判でも無いのですから(笑)
 
 

心構え

 少し不安を駆りたてることを言えば、【英検準1級】は1次試験の段階で受験者の約85%が不合格になるのです。
 
 つまり、試験会場に来ている人は皆、その難関を乗り越えてきた猛者ばかりです。その猛者たちが全員合格できるわけではないです。10~15%は不合格になる試験です。
 
 試験前の廊下に10人で並んでいたら、その中の1~2人は合格できません。受験の前に、重要な心構えがあります。
 
1. みんな緊張している
2. ミスを恐れない
3. 受験に臨む態度
 
▼みんな同じ!!
 誰だって試験は緊張します。しかし、「あの人は英語が出来そうだな・・・」などと思ってしまうこともありますよね。
 
 でも皆、自分と同じ1次試験を受けてきた人たちです。大きなレベルの差は無いはずです。緊張するのは当たり前で、自分の力を完璧に全て出し切ろうなどと思い詰めず、体調と練習だけを万全にしておけば大丈夫!!
 
 
▼ミスも当たり前
 緊張の中で、完璧な英語を話すなんて不可能に近いです。私たちは母語である日本語でも間違う時があるんですから。
 
 おそれずに自分の英語を話しましょう!!
 
 
▼態度は大切
 試験会場には学生や社会人など、色々な層の受験者がおられます。つまり、フォーマルな場所、『受験会場』なのです。
 
 友だちや知り合いと行く方も多いかもしれませんが、あまりリラックスしすぎても、自分が気付かないだけで実は周りの人に迷惑をかけている可能性もあります。
 
 自分だけの試験ではありません。公衆道徳はきちんと守って、試験に臨みましょう!!
 
 

さいごに

 最後になりますが・・・、安心してほしいのは、2次試験の合格率は100%ではないですが、合格率は非常に高いです。
 
 まずほとんど有り得ませんが、「まぐれで合格してしまった」とか、「スピーキングだけは全く出来ない」という方を除けば、準1級の1次試験は非常にレベルも高いので、その試験を乗り越えてきたのであれば2次試験は大丈夫です。安心してください!!
 
 まずいないと思いますが心配なので一応言っておくと、「読解やリスニングが壊滅的に出来ない」という方は十分に練習を重ねておきましょう!!
 
 スピーキングはただ話すわけではなく、リスニングを(耳で英文読解)しながら話すことです。基本的な読解力や単語・文法・リスニングの力は1次試験で試されているので、質問の内容について理解できないという事態は無いと思いますが、もし不安がある方は本番まで1次に向けてやって来た勉強を続けておくことです!!
 
 安心しすぎず、しっかりと準備をして、試験頑張りましょう!!