- 邦楽舞踊シリーズ 長唄 初子の日/末広がり/オムニバス
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描く舞台の松竹も、千代をこめたる彩色の、若緑なるシテとアド。
罷出でしも恥ずかしさうに、声張上げて
「太郎冠者あるか」
「御前に」
「念なう早かった」
頼うだ人は今日も又、
恋の奴のお使ひか、返事待つ恋、忍ぶ恋
晴れて扇も名のみにて
ほんに心も白扇、
いつか首尾して青骨の、ゆるぐまいとの要の契り
かたく締緒の縁結び、神を頼むの誓ひごと、濡れて色増す花の雨
笠をさすなら春日山
これも花の宴とて、人が飲みてさすなら、
我も飲みてささうよ、花の盃、はんな傘、実にもさうよの、やよ実にもさうよの、実にまこと
四つの海、今ぞ治まる時津風、波の鼓の声澄みて、謡ふつ舞ふつ君が代は、
万々歳も限りなく、末広がりこそ目出度けれ、
末広がりこそ目出度けれ