わたしの仕事は、料理を教えること。

 

とは言っても、料理そのものが特別好きなわけではなく、

 

段取りが得意で、素材を活かすことが好きなのです。

そして、企画、運営、マネジメント、仕組み化が得意。

より効率よく、合理的に物事を組み立てていくのとかも好き。

 

問題点を発見して、改善するのも好きだし、

人の良いところ、得意を発見してその能力を伸ばしていくのも好き。

   

やるからには、やっただけの成果や結果を出すことが好きだし、

アイディアをカタチにしていく、現象化していくことが得意です。

 

 

・・・と、いうくらい

 

仕事が大好きで、仕事がやりがいで生き甲斐のわたしが、

 

 

なぜ、踊るのか?

 

 

なぜ、こんなにも忙しく、仕事に全振りの人生であっても、

サルサを踊ることは、同時に続けて来れたのだろうか?

 

 

そんな、自分を深掘りしてみたいな、と思います。

 

 

2018年11月 ポーランド・ワルシャワにてショー。

 

わたしが人生をかけて踊り続けてきている

サルサとの出会いは、17歳。

(なんと、今から18年前!きゃー!)

 

最初は、兄が習っていたので、

見学に行ったら、、、

「先生が良い人だった」という理由で、

習ってみることに決めたわたし。

   

よくわからないけれど、やってみよう!くらいの軽い気持ちで行ったら、、、

   

簡単そうなステップもままならず、

一回転、回るだけで目がまわり、

転びそうになる。。。

   

  

とにかく「できない!」ことの連続!!!

悔しい!!ガーンガーンガーン

   

そんな、初体験でした。

 

 

わたしの人生において、

 

料理すること

 

は、あまりにも普段の日常の中で当たり前のことで、

「人よりできること」という位置付けだったので、

「自分だけ、できない」という経験をしたのはこれが初めて!

 

 

料理だったら、

当たり前にできることが、

ダンスだと、何にもできない!

 

この強烈な「できない」という体験から、

「できるようになりたい!」と思うようになり、

いつしかどハマりして、週6レッスンに通う日々。

 

「できない」が、「できた」に変わる瞬間の喜びが嬉しくて、

でも、同時に、上手な人と比較してできない自分が悔しくて、

何度も泣いて先生や兄に迷惑をかけまくってきた。。。

 

 

そのくらい、

「できること」をやるのと

「できないこと」ができるようになっていくのでは、

体験の感動レベルが全く違うのです。

 

 

とはいえ、18歳から仕事もしていたので、

ダンスよりは仕事が優先。

 

やりたいことより、仕事優先の日々。

それでもずっとダンスを習い続けることはしてきました。

    

   

サルサを習っていたけれど、

ヒップホップもやってみよう!とか、

社交ダンスもやってみよう!とか、

色々チャレンジした結果。

 

やっぱり、サルサが好きすぎて、

最終的には自分でイベントを主催してしまう始末。。。

 

最初に所属したチームで、日本のサルサのイベントのほか、

シンガポールや、アメリカの舞台にもたたせてもらいました。

 

しかしながら、仕事が忙しくなり、両立が難しくなって、

色々とうまくいかず悶々とした時期を過ごします。

 

 

2012年、23歳の時。

 

3・11の

東日本大震災をきっかけに、

「本当に大好きなことを、後悔なくやり遂げたい!」と

本格的にダンス中心の生活をすることを決意。

 

学びたい先生に師事するために関西に移住。

   

ここでまた、

強烈な「できない」を体験して、

「できるようになりたい!」

「悔しい!」「もっと上手になりたい」の一心で

必死についていく日々を過ごしました。

  

  

当時、体力も筋力も実力もない、私。

あったのは、踊りたい!という想いと根性だけ。

   

今、考えると、

そんな私をよく、受け入れてくれたなーと

育ててくれた先生には本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

チームに所属した初年度、翌年、翌々年の3年連続で、

日本で最大のサルサコングレスというイベントで

Zepp Tokyoという大舞台の大トリを飾るショーの

一員として、舞台に立たせていただくことができました。

    

   

これは、1年目の。良い写真がなかった・・涙

2年目は写真が見つからず、、

3年目の作品では、白塗り!全身タイツ!

 

・・・こんなにもお世話になったのに、

私は、その後、「フランスに留学します!」と言って、

当時所属していたチームを辞めることを決断しました。

 

そのまま続けていたら、アメリカの世界の舞台に立てたかもしれなかったけれど、

自分の中で、サルサはやり切った!という感覚と、自分の限界を感じた頃、

同時に、仕事をやりたい!という想いが大きくなってきた頃です。

 

 

その後、3年くらいの空白の時期を経て、

また、むくむくとサルサをやりたい!と思い始めたのが、

2017年ごろ。

 

ご縁があって、飛び込んだチームで、

まさかの世界中の舞台で踊ることになるとは、

この頃は夢にも思っていませんでした。

 

 

日本国内でのイベントのほか、タイバンコク、

ポーランドワルシャワ

 

さらに、今年2023年にはクロアチアまで遠征に!

(この写真は日本での時のもの。)

 

 

「できない」

「うまくなりたい」

 

と思い続けてきたダンスが、

 

いつしか

 

「うまくできる」

 

ようになっている。

 

 

 

そして、いつか、

自分もあの舞台に立ってみたい!

と、思っていた世界のプロの舞台で、

ショーをしている現実。

 

 

一度はあきらめたことも、

好きで、楽しくて、

続けていたら、叶っちゃった。

 

何も目標もなく、ただ、楽しみ尽くした先に、

願っていたことが叶う未来がある。

  

私の人生で叶ったことの数々に、

感動してしまいます。

 

 

・・・・

 

 

サルサに出会って18年(びっくり!)

途中、何度も踊らない時期があったので、

2年やって、2年休んで、を繰り返す、みたいな

感じではあったけれど、結局また、復活してる。

 

実質、踊っている期間は半分くらい、、、それでも9年。

よく続けてきたなって思います。

 

 

踊るっていうことだけでなく、

サルサに出会い、魅せられ、感動し続けた世界。

踊ることも、音楽も、文化も、全てが新鮮で、

開放的でそれでいて、手を繋いで踊る、平和の象徴で、、、、

  

新しい人との出会いも、別れも、

悲しみも喜びも、悔し涙も感動も全部、

サルサがあってのことがたくさんある。

 

   

それらを含めて、

 

「サルサを踊ることが好き。」

 

いまだに、レッスンを受けて、

できない自分を発見して、

できるようになる!と感動して

楽しめている自分がいる。

 

 

「成長し続けていたい」

 

それが、私の踊る根源かもしれません。

 

 

 

2023.9.30 sat. 17:00ー20:30

Ishadow Last Edition. @横浜

 

世界中で踊ってきた2つの作品の踊り納めです!

ぜひ、見に来てくださいね。

 

サルサ初めての方も大歓迎です。

イベント詳細はこちら>>>