はじまりのとき | You can 〜病と向き合う〜

You can 〜病と向き合う〜

HIV感染者の闘病記録
まだ一生付き合っていく覚悟は持てないけども・・・
同じ境遇の方いましたら宜しくお願いします。

皆さん、ご無沙汰していました。

僕は色々ありましたが概ね元気に過ごせています。

薬の飲み忘れもなく。

前回の投稿からすっかり期間が空き…


気が付けば夏も終わり季節は秋ですね。



今年の夏はコロナ禍の制限もなくなり、数年ぶりに夏らしいことができました。



そうHIVに罹患したのがコロナ禍真っ只中でしたのでHIVになってから初めて夏を満喫したことにもなります。


感慨深いものは沢山あります。




何も変わらず過ごせていることにも感謝です。



今日は久しぶりの投稿ということもあり、その間様々な方々からご質問やご意見ご要望含め頂きました。


HIVのことを少しでも知り、ご理解頂けたら僕もまた同じ当事者の方々も嬉しいことだと思います。



HIVを未だに死の病であると認識される方も少なくありません。


罹患されたことに絶望して自暴自棄になり…

なんてお話も頂いたり実際記事を目にしたこともあります。



HIVに罹患してから2年半が経過しただけのまだ未熟な身としては人生が全て台無しになったかといえばそんなことは全くありません。


最初は僕だって思い悩む日々を過ごしました。



誰だって病気の受け入れるまでには時間を要するもの。



僕は不自由することのなく薬を飲むこと以外変わらない生活を送れています。




でもたまに考えるのはあの時に検査を受けていなかったらということ。



幸いにも発見時、僕の状態としてはエイズを発症させるような免疫破壊などはありませんでしたが発見が遅れていたらまた生活は変わっていたと思います。



毎日の薬が僕の命を繋いでくれています。




エイズの発症から治療をせず過ごせば予後は2、3年という報告もあるようです。



早期発見はどの病気においても大切です。




早く見つけた方が良いと思っていてもいざ病気が見つかったらと考えたら怖くて検査も行けないですよね。


僕もそうでした。




HIVの感染も初期症状がほぼ当てはまっていることから薄々感じていましたが怖い。



身体が原因不明な症状により弱っていくのを感じた日々、このまま普通の生活ができなくなる自分や大切な人たちとお別れするような最悪な事態を考えた時、僕は一歩踏み出すことができました。



病状は安定していても今後の生活や周囲への理解など様々な問題はあります。


でもHIVになってからの僕はより「生きている」ことを感じられる日々にいることも実感しています。




今は陽性者として、僕の経験を発信することで他の誰かの情報や背中を押せたらと

また僕自身も多くの方々から支えられ今があります。



目先の恐怖を乗り越えた先にまた新しい景色があるんだなと。


季節の変わり目、身体を大切にこれからも過ごしていきたいですね。

皆さんも風邪等にお気をつけて。

また更新できるように頑張ります。