【短歌】紅椿木に春と書くはなにゆゑ あなたなら二月の風へ何を手放す本物の馬も木馬も同じことふたりを空へ攫ふことなく足跡の重なりあへる庭園の泥に埋もれてゆく紅椿針の葉を降らせて風が通り過ぐこの日限りの罪にあらねどゆるやかに息を引きとる風のなか臘梅の香へ頬を寄せあふ土の中からいろんなものが出てくる季節です。私のスマホからは詠んだまま放置していた歌が顔を出しました。