4月9日


夫が亡くなって失ったものはもちろん夫の存在そのもので、精神的な部分もさることながら物理的な部分も結構あります。


大工仕事やものの修理、車関連は夫の担当だったのでそこがスッポリ抜けてしまって困ります。近所の人の手助けを得つつ切り抜けるしかない。


夫が亡くなって得たのは、昔の同僚や友人との再会。10年、またはそれ以上連絡をとっていなかった人達が連絡してきてくれてとても心強くうれしかったです。


日本では弔問として故人に会いに来る(お線香をあげる)けれどフランスでは人は生き残った人に会いにきます。家には仏壇やその他故人を祀る場所もないですし、遺影を飾る習慣もありませんので家に来ても故人に挨拶はできません。亡くなってしまった人を惜しみ悲しむ気持ちはもちろんありますが、生き残った人達を支え励ます方が重視されていると感じます。私もそのように多くの人に支えられて夫のいない生活を過ごしています。