実父(ゴリラちゃん)は4人姉弟の3番目。ふたりの姉と歳の離れた弟がひとりいます。

 

 

 

 

 

ゴリラちゃんの一番上の姉(私の伯母)の話です。子どもは居なくて、ゴリラちゃんの家から車で30分ほどの一軒家に夫婦で暮らしています。

 

 

 

 

 

 

伯母(イッコおばちゃん)は結婚してからお菓子作りに目覚めて洋菓子専門学校へ通い、卒業後に自宅で洋菓子教室を開いたバイタリティ溢れるおばちゃん。
約20年前まで先生をやっていました。

 

 

 

 

伯父(ヒロシおじちゃん)は関西出身で大学進学を機に上京して卒業後 東京の大手新聞社の写真部に就職。定年まで働きました。リタイアしてからは趣味でカメラ片手に地元の様々な活動を取材したりしていました。

 

 

 

 

 

ふたりの出会いは60年近く前。ヒロシおじちゃんが学生時代にゴリラちゃんの家庭教師をしたのがきっかけ。

 

 

 

 

 

 

国立大学の学生なのに、質問しても毎回「なんだこの問題、さっぱりわからん。宿題にしてええか??」とポンコツ先生だったみたい。理屈っぽいけど、めちゃくちゃ楽しくて面白い関西人。

 

 

 

 

 

 

 

ふたりは子宝に恵まれなかったからか、私たち姉弟や従姉妹を実の子のように すご~く可愛がってくれました。

 

 

 

 

 

 

夫婦共に仕事に一生懸命で、イッコおばちゃんが洋菓子の個展を開けば、その作品をヒロシおじちゃんがプロの腕前で写真を撮るなど、子どもだった私からみても理想的な仲良し夫婦。

お菓子のお家などポップで可愛いお菓子たち。今であれば映え写真が撮りまくれた。

 

 

 

 


 

今現在ふたりとも80歳くらい。

 

 

 

 

 

 

異変は数年前、まずイッコおばちゃんが同じ話を繰り返すようになり、病院で認知症と診断されました。コロナ禍で親戚づきあいまで希薄になり、久しぶりに会った時にはヒロシおじちゃんまで認知症に。

 

 

 

 

 

 

世にも恐ろしい

認認夫婦・・・。

 

 

 

 

 

 

親戚の集まりで私の実家集合が午後3時だったのに、ふたりは現れず、着いたのはもうみんなが帰った後の夜9時すぎ。ふたりとも真冬なのにコートも着ないで薄着で裸足だったらしい。

 

 

 

 

 

 

 

お腹ペコペコのふたりに、実母は慌ててご飯の支度をしたという…昇天昇天昇天

 

 

 

 

 

 

 

時間の感覚も温度の感覚も無くなってしまうの??昔のふたりからは想像も出来ない行動。認知症って恐ろしい。

 

 

 

 

 

 

 

つづく・・・