コキ50000の3回目です。
1985年のダイヤ改正より、
それまでコンテナ列車は1000トン牽引でしたが、
一部の列車は1200トン牽引列車に引き上げる際に、
ブレーキ能力が不足することから、
ブレーキ性能を上げて、
1000トン牽引列車ではそれまでの時速95キロから、
時速100キロに上げた車両が今回の、
200000番台です。
1985年と86年に390両ちょっとが改造されています。
そのまま1000トンから、1200トンにすると、
ブレーキの立ち上がりが従来より遅くなります。
分かりやすく言うと、
車でブレーキをかけた時、
1、ブレーキをかけて効き始めるまでに進む距離。
2、効き始めてから停止するまでの距離。
1+2が停止距離です。
1、が空走距離、
2、が制動距離、と習うはずです。
速度、路面の状況、積荷のあるなし、
積荷の重さによってこれが延びる事も嫌でも覚えさせられるはずです。
学科試験の定番です。
ちなみに1000トンは貨車本体の重さも含むため、
満載だと1両辺り60トンですので、
16両編成となります。
1200トンとなると、
20両編成になります。
改造はこの空走距離を減らすために、
ブレーキのシリンダーに立ち上がりを早める指令弁なるものを追加しています。
それ以外には何もしていないため、
外観からは区別できません。
改造対象車両は元の番号に20万を追加しています。
改造当初は東海道・山陽線のコンテナ列車に集中して投入されました、
86年改正からは時速100キロの「スーパーライナー」で運転を開始しています。
JR以降は次世代型コンテナ貨車の投入によって、
東北・北海道運用に転じ、
この際にペパーミントグリーンに塗り替えられています。
JR以降に登場したコンテナ貨車の増強に伴い、
一般車と混用される事が多くなり、
一般車より保守に手間がかかることから、
2013年までには全て廃車になっています。
252699
篠ノ井線 南松本駅