本日は「端午の節句」でしたね。

皆さま如何お過ごしでしたでしょうか…。



さて、タイトルにあります「端午の節句」は古来は女性の行事とされていたか?と言うことですが、結論から申しますとその通りです。

『日本民俗大辞典』などによると、田植えの時期にあたる5月最初の午(うま)の日に、田の神様に豊穣を祈願する若い女性を『早乙女』といい、田植えに入る端午の日の前に一定期間、飲食や行為を慎み、不浄を避けて心身を清浄に保つ『五月忌み』をする風習がありました。

この端午の日の前の夜だけは男性を排除して、女性が家にこもる風習が高知県、徳島県、愛知県、岐阜県などにみられ、『女の家』と呼ばれていました。

ここでは、田の神様の奉仕者である女性たちが祭りの主役を務めるに当たり、菖蒲(ショウブ)などを軒先に下げて、家の中を清めるとともに、早乙女が家の中にこもって、神様に五穀豊穣を願う、女性のためのハレの儀礼空間となり、まさに『女性の日』とされていました。

地域によっては『この夜ばかりは女の天下』などとも言い、ゆっくりと足を伸ばして寝たと言う話も残っています。



端午の節句は菖蒲やこいのぼり、よろい、かぶとを飾るほか、伝統食をいただくなど、ご自宅でも楽しめることが数多くあります。

今般の疫病退散を祈願し、菖蒲湯を楽しんでも良さそうですねウインク