みなさま、こんばんわ
さくらゆかりです。
ワタシ達の生活に欠かせない大事な物 お金にまつわる研究シリーズの3回目です
貨幣のつぎは、お札を印刷する国立印刷局の紹介です
まずは、王子駅のすぐそば、国立印刷局王子工場の敷地にある
「お札と切手の博物館」
博物館の敷地のある王子工場は、現在、切手と証紙類を印刷する工場になっています。
(お札は、すこし離れた同じ北区の東京工場の方でつくられています 次回紹介します)
中へ入ると、新札の紹介と、おなじみの一億円分のお札の束
1万円札で作った一億円の束は、重さ10kg
新札、いよいよ7月からです。あと1か月を切りました💦
展示室
展示室は1Fと2F。お札と切手のメインの展示はその2Fの方になります
まずは、切手の博物館から‥
世界の珍しい切手が展示されていました。最初に見ていきます
世界最小の切手
12㎜四方しかない切手
世界最大の切手
3D切手
額縁デザインの切手・世界一多くの言葉が書かれた切手
ニスを塗った切手
ゴム製切手…
切り絵の切手
革製の切手・金箔を貼った切手・分割された切手
磁器切手・刺繍切手・スキー板の切手
いったい誰が使うんだろう
マスク製の切手 2020年なので、コロナ渦で発行された切手ですね
そして、最後の極めつけは、レコード切手
切手の歴史では…
世界最初の切手の解説がありました
日本最初の切手 明治4年です
切手といえば、印刷技術は必須ですけど
日本は、外国人に技術をおしえてもらい、印刷を始めました
軍国主義の切手がどういうものか、紹介されていました
切手の最後は、記念切手のいろいろを紹介します
世界最初の記念切手はペルーでした
日本では明治27年に、最初の記念切手が作られました🎎
昭和の時代、切手収集の趣味が流行した時期がありました
これらの切手は当時、コレクションとして高値がついた切手です
それでは、切手の博物館エリアの紹介はここまでで
つぎは本題で、お札の歴史です
世界で最初のお札は、中国のお札です
西洋では、1600年代~1700年代からお札(銀行券)の使用が始まりました
最初は、金や金属貨幣との交換が約束された兌換紙幣が発行されました
その後、今のような、金との交換を前提としない政府紙幣が発行されるようになりました
日本で最初のお札 山田羽書
関ヶ原の戦いの1600年に、伊勢の山田で銀貨の代わりの手形として発行されました
あまりお札っぽくはないですね。書き証文のようです
江戸時代のお金の流通は、金貨や銀貨などの貨幣が基本でしたが、地方では貨幣が不足し、
地方自治体である藩の中でだけ流通する、藩札がいくつもの藩で発行されました
幕府札と、明治政府の兌換紙幣
幕末や明治初期になると、幕府や政府もお札が必要になり、お札を発行しました
明治維新になると、それまでごちゃごちゃだったお札の流通はすべて統一され(藩札の廃止)
明治4年に印刷局の前身の大蔵省紙幣司が
明治10年に明治政府で最初の紙幣(1円紙幣)ができました
明治になって最初に発行したお札です
お札は、戦争や震災など、国家の非常事態にも緊急にお金が必要になり、追加で発行されました
昭和の時代に入ったお札
(これらのお札、いまは、ATMや市中銀行では取り扱いません)
ここからは、ここの博物館ならではの展示
世界の国のお札を紹介します
世界の主要通貨。左から
ユーロ(EU) 元(中華人民共和国) ポンド(英国)
米ドル 1ドルから100ドルまで大きさが同じなのは、有名です
アメリカドル(拡大)
ユーロ(拡大)
中国 元(拡大)
見たこともない外国紙幣が、たくさんありました
イランの紙幣
こちらは北朝鮮
超絶桁数の額のお札
5000憶ディナール 1兆マルク
さまざまなデザインの紙幣…
アラビア文字、抽象画、宇宙etc
縦型のお札
実は小さい博物館なのですけど、他所ではみられない展示ばかりで
けっこう記事がいっぱいになってしまいました
最後、お札の偽造防止で、光を当ててすかしを浮き出す技術をお見せします
入場無料、場所も京浜東北線の王子駅から歩いてすぐなので、一度くらいは、見学しに行かれてもよいのではないでしょうか
次回は4回目。国立印刷局東京工場の工場見学を紹介します
毎回、ニッチな趣味の記事におつきあい下さり、どうもありがとうございます
それでは皆さん、明日も皆さまにとって良い日でありますように~