みなさま、こんにちわ
さくらゆかりです。
企業博物館シリーズ、今回は第3回目を紹介します… なのですけど
実は、NIKONミュージアム、本社移転のため、3月1日から長期休館になりました。もうしばらく、みることができないんです😂
それもあったので、急遽、見学に行ったんですけど。ブログをみて興味を持たれた方には、
気ばかり起こさせて、足をすくうような記事になってしまって😂😅 再開する日まで、しばらくお待ちくださいね…
NIKON MUSEUM
場所は、品川インターシティのC棟という巨大ビルの中にありました
とここで、もうひとつ…
実は、カメラはCANONの愛好者でNIKONではありません
NIKON関係者と、愛好者の方スミマセン😅
前置き長くなりました ミュージアムのエントランスを入ってすぐは、こんな感じ
まずは、どこも企業の歴史からはじまります。ニコン「日本光学」の創業は1917年、大正6年になるのですね 今年で107年目です
本格的なカメラ開発は、戦後からはじまります
社名が今の「NIKON]になったのは、1967年です
すごくシックで、落ち着いた雰囲気のミュージアムでした
手前右、いちばん最初に展示されていたのは、
世界最大級の合成石英ガラス(インゴット)
レンズを切り出すの元のガラス塊… おおきい!
企画展は、NIKON社員の、NIKONカメラとレンズで撮った写真展でした
NIKONがこれまで発売したレンズは450種類にのぼるそうで(マウントや時期は問わず)
そのうちのひとつが、開放絞り値が自動補正されるAIニッコールで、1977年から発売です
ちょっと写真マニアになりますけど、35㎜ F2(明るいレンズ)で撮ったのがこの富士山
105㎜ F4.5 中望遠レンズでお花の背景をぼかしています
この写真 Nikon社員の撮った渾身の一枚
1200㎜の超望遠レンズで撮影した、東京タワーと東京スカイツリーの写真で
だれでも撮れそうな写真と思いきや、そんなことはなく、撮影場所は
東京タワーから14km スカイツリーからは22Kmの地点だそう(場所は??)
肉眼では、二つともやっと見えるほど遠いところから撮影したものだそうです
いよいよミュージアムの中にはいっていきます
レンズの数がすごい ことになっています
壁際には、歴代カメラが展示。これもすごかった
はじめて自社開発したカメラ「NIKON F」
とりあえずカメラです、のレベルでしたけど、35㎜版で、36枚撮りで40枚撮りできるカメラだったそうです(一枚を短縮)
その後、技術も進み…
これはフラッシュがボカッとなるやつですね
レンズ交換式カメラとしてニコン初のカメラ「ニコンF」 1959年
国立科学博物館から重要科学技術史料に認定されています
1971年に2000分の1秒シャッターや、10秒のタイマー式スローシャッターなどを実現した
「ニコンF2]発売
時代が進むと、カメラ技術と共にデザインなんかもおしゃれに変貌して行きます
「ニコンF5]
わたしはニコンユーザーではないのですが、もうこのあたりになると、持っていた、知ってる…
という方がいらっしゃるのでは…
ニコンカメラと言えば、COOLPIXで知られる、コンパクトデジカメも作っています
上は、初期の頃の製品、カシオのQVシリーズみたいにレンズが回転します
昔は、大量のデジカメがありました。今は(各社とも)ほとんど数個しか発売してません
今は、最新のレンズ交換カメラのシステム「Zマウント」
特徴はレンズの接続部の口径を広げたことで、これにより光量がアップしています
左「ニコンD5」 右 少し前の「ニコンZ6やZ7」です
NIKONカメラの印象は(いろいろ検討したことがあるので)、静止画はとても精彩
ワタシ的には、レンズ交換式カメラは、NIKONと富士フィルムは、普通に見て、画像のきれいさは他社より上 特にレンズと色合いがいいんじゃないかと思う。
でも、いままで使って来たことがなかったのは、両カメラとも同じなんですが、初心者にはすこし難しい (使いこなすのが難しいと思う)
大きさも比較的大きくて重いし
カメラの形も、フィルムカメラのデザインを踏襲していて、カメラの王道を極めるひとには向くと思うんですが、使い勝手や安定性は、カメラ以外の電気製品も作っている、キャノンやパナソニックの方が上です
あまり写真家として、プロフェッショナルになる気もないので、今は、キャノンの初心者向け機種を使っています。
ちなみに、ちょっと動画でNIKONカメラの紹介をしている記事があったので、載せておきますね。カメラにご興味のあるひとは、見て面白いと思います
(Z30というカメラ、今回購入時少し悩みました)
(音がでますので注意…)
つぎは
ニコンといえば、報道カメラだそうです(知りませんでした)
報道専用カメラ いくつも新機種を作り続けているとのこと
カメラ以外では、光学の技術や、ニコンの産業・医療用製品、宇宙研究の紹介などがあって、展示もたくさんありました
レンズを作る工程の、レンズガラスの塊(加工する前)。
製法や原料などの違いにより、違う特性のレンズを作るそう
レンズは、通例、複数枚のレンズを組み合わせることで、性能を向上させます
とくに、凸レンズと凹レンズの組み合わせが一般的です
カメラ試作機 滅多にみることができない資料らしい…
くりぬかれた型が、試作品らしさを感じさせます
試作品の数々…
レンズ工作は高度な技術の結晶 ノウハウの蓄積が大事だそうです
こうして作られてきたニコンレンズ、展示室の真ん中にずらっと、大量に展示されてました
もちろん、レンズ技術で作るものには大きなものもあって
これは大型の探照灯用の反射鏡
こんどは双眼鏡です
ニコンは双眼鏡の有力メーカーでもあり、
下の「MIKRON]はベストセラーの小型双眼鏡
NIKONの前進である「藤井レンズ製作所」が明治44年に日本初の双眼鏡を開発。下の双眼鏡は大正7年に、ニコンになって発売した「天祐号」(名前が素敵😊)という双眼鏡です
戦前からすでに、ニコンは双眼鏡を作り続けて来たのですね
測量機も、ニコンの専門分野で
建築や土木の分野では、欠かせない道具です
このコージメーターという測量機
なんと、
黒部ダムの変形を測るための測定器なんですって
もうひとつ
半導体の精密な回路の設計や製造に欠かせない露光装置があり
高度なレンズ技術が、高性能な装置をつぎつぎ生み出してきました
日本が半導体大国になったのは、そのおかげです
人の姿から、大きさが分かりますが、これは
液晶パネルの製造のための装置です
工業製品には、製品の測定、検査のための光学測定器と言う装置も必要で、これもニコンは国産化し
現代は、こんなスマートな装置になりました
顕微鏡もありました
ニコンは、光学分野で全てものを作っているのですね
普通に光を通してみる顕微鏡や
蛍光物質で光らせる顕微鏡
この顕微鏡、100年ぶりの大発明
で、すごいものらしいです
CF光学研究用顕微鏡と言う顕微鏡で、いままで2枚のレンズで色収差を補正する必要があったものを、1枚で済ますことができるようにした、画期的な顕微鏡とのこと(難しい)
最後、宇宙開発とニコンの展示を見て行きます
ニコンのカメラは、月から、惑星、彗星探査まで、あらゆる宇宙探査で活躍しています
日本だけでなく、NASAの宇宙開発でも使用されたんですって
これは以前、三鷹の国立天文台で紹介ことのある天体望遠鏡です
横になっている天体望遠鏡 大きさがおわかりでしょうか
はやぶさ2号で採取した石の分析にも、ニコンの顕微鏡は使われています
ちなみに、採取されたサンプルのレプリカ(拡大版)が
ミュージアムには展示されたいました
今回は、カメラや光学という、ニッチな内容の記事になってしまったので
すこし専門的すぎるお話になってしまいました。
ただ、少しだけでも、ニコンという会社の仕事の一端が伝われば…という気持ちです
閉館間近という時期で、混んではいませんでしたけど、ワタシのように熱心に見て歩く人、ビジネスマンの視察みたいな方たちも来ていて、その分野の人にはとっても貴重なミュージアムなんだなということを感じました
博物館、ミュージアム巡り、訪問してまだ記事にしていないところや、これから見に行く場所などまだまだたくさんあるので、折を見て引き続きご紹介して行きます
それでは皆さん、明日も皆さまにとって良い日でありますように~