こんにちは 王様です。
ずっと、同じ短冊を、七夕の笹にぶら下げているくま家。
ALSが発症して、10年目となり、出来ることが少ないくまりん。
今は、本当は、何を願っているのだろうか。
ALSの確定診断後、毎日泣いていたくまりん。
難病と闘う意志を得るために、眠る前に、二人で、願いを、一緒に声を出して祈った。
「一日でも、長く、生きる」と。
「言霊」という言葉があるように、願いを口にすることは、大切と思っている王様。
過酷な日々に、その願いも押しつぶされ、いつしか、その習慣も絶えた。
そして、祈りを口にするための声を、くまりんは奪われかけている。
もうすぐ、「たなばた」。
イベント好きのくまりんのため、今年も、七夕の笹に、短冊を下げる。
今年も、昨年と同じように、七夕を過ごすことが出来る。
長くて短い一年間でした。
また、一年、くまりんは、長生き出来ました。
そして、一年間分、病気は進行しました。
梅雨明けした沖縄では、毎日、濃いブルーの空が、どこまでも広がり、大きな白い雲とコントラストが鮮やかだ。
今年も、「たなばた」の日だけでも、星に願う。
くま家の部屋の前は、海が広がり、灯りが少ないので、星がキレイに見える。
くまりんは、今、どんな願いを祈るのだろう。
王様は、何を願うのだろう。
くまりんに、毎晩抱かれて眠る「すんだ君」。
「シーサー」や熱帯魚柄の琉球アロハシャツがお似合いだ。
「僕も、短冊に、お願いを書いたよ」と「すんだ君」
くまりんや王様は、人間だから、心変わりもするけど、「すんだ君」の願いは、一つだけ。
「くまりんと、ずっと仲よく」
くまりんも、きっと、いつまでも、それを願っているよ。
くまりんが、ALSの確定診断後、最初に書いた短冊。
もう、利き手の右上肢が廃用だったので、王様の代筆。
「永生きできますように」。
今も変わらずに、この短冊を下げる、でも、本当の願いは何だろう。