こんにちは 王様です。

 

「幸せ」なときは、その瞬間にも、ちゃんと「幸せ」を感じられるものだと、思っていた。

なんでもない日常が、実は、「幸せ」だなんて、想像していなかった。

難病になって、「幸せ」な時には気づかずに、そして、失くしてしまった「幸せ」があることを、初めて知った。

そして、その「幸せ」は、二度と取り戻せないことも知った。

今は、なんでもない日常が、愛おしい。

 

以前、東京の近郊の三浦半島、マリーナの隣、海が目の前の部屋に住んでいたくま家。

近所のスーパーで、地元でとれた魚を買って、くまりんは、美味しい甘辛な煮魚を作ってくれた。

二人で、おしゃべりをしながら、仲良く食べていた。

そんな日々を何回も繰り返し、その後も長く続いていくと思っていた。

当たり前にある、何でもないことが、貴重な「幸せ」な時間だなんて、その時、思ってもみなかった。

 

「幸せ」とは、その過ごしている時間の間にも、ちゃんと「幸せ」を味わえて、自分でも、「幸せ」と分かるものだけと思っていた。

くま家一同が好きな伊豆のホテルで、美味しい食事とのんびりスパを楽しみ、「ああ、イイなあ、幸せだなあ」と感じるものだと思っていた。

例えば、そのホテルのレストランで、食事をしている時、いつも連泊しているくま家のことを知っているサービス係のスタッフさんが、同じコース料理でも、少し素材を変え料理方法を変え、少し特別なコースにしてくれること。

料理の一品が美味しくて、褒め言葉を伝えると、シェフがテーブルまで来てくれて、ちょっとした料理の話をすると、なおさら美味しく感じたこと。

 

そんな特別な非日常で、特に「幸せ」を感じる時間が、まだまだ何度も味わえて、続くことを疑っていなかった日々、ALSの確定診断を告知される前までは。

何でもない日常が、「幸せ」となることを、知らないでいられることは、実は、「幸せ」だと思う。

当たり前にある、何でもないことが、まだまだ続いて行くと信じていられることは、「幸せ」なんだと思う。

 

 

さて、お友達のお土産、イチオシチョコレート。

低温燻製のお店「軽井沢 いぶる」の、なんと燻製チョコレート。

燻製チーズや燻製ナッツじゃななくて、スモークしたチョコレート。

一緒に写るのは、英国生まれの「ばーばりー君」、淡いバーバリー柄の生地で出来ている。

小さなワンポイントのボタンがカワイイ。

「いぶる」のロゴの箱の中は、チョコボール。

「ばーばりー君」の首のリボンには、バーバリーの文字。

「軽井沢 いぶる」は、色々な製品を作っている。

燻製しょうゆ、燻製オリーブオイル、もちろん、スモーキーな余韻がクセになる燻製ナッツ。

でも、お友達は、この燻製チョコボールがお気に入り。

軽くスモークされたチョコ、その内側には、マカダミアナッツのカリカリな層があり、その中は空洞。

微かな塩味もして、食べたことのないチョコレート。

王様は、チョコレートと思わない、まったく新しいお菓子だね。

このお菓子を贈ってくれたお友達、なかなかセンスがいい。

「ばーばりー君」だけでなく、グルメなくま家の長男「ひるとん君」も、褒めているよ。