こんにちは 王様です。

 

ALSで、口から食べることが難しくなったくまりん。

口を動かし、喉を通して飲み込むことで、リハビリになるので、毎日、何かを口にする努力を続けている。

でも、沢山は食べられない、ほんの少しだけ、食べたいものを。

 

毎晩、20時ころに、夜型のくまりんは、少し元気になる。

その時が、一日に一回の食事タイム。

プリン、ゼリー、アイスクリーム、みかん、マンゴー、スープの浮き身、色々食べられるものがある。

 

でも、ほんの少し。

例えば、みかん。

薄皮まで取り、真珠の玉ほどの大きさにカット、くまりんの口に。

小さめの1個のみかん、その数房だけがくまりん、残りは王様。

例えば、プリン、くまりんは何分の一か、残りの大部分は王様。

くまりんと王様二人で、一個、二人で分け合う。

王様が食べる分が多いと、王様は思う、沢山食べられて嬉しい、でもくまりんが残した部分が多いので、ちょっと悲しい。

 

美味しいものは、美味しく食べないと、身体の為の元気の素には、ならないかもしれません。
心にも、美味しいものを、くまりんに食べさせてあげたい。

出来るだけ長く、くまりんには、口から食べる楽しさを感じてもらいたいですし、それが本人の強い希望です。
身体の栄養は、くまりんも、胃瘻からの栄養剤ですが、それは心の栄養には、なりませんものね。

 

さて、お友達からのプレゼント「神戸フランツ」の「神戸魔法の壷プリン」。

そして、赤いセーターが似合う「シュタイフ社」の「テオ君」。

ふわふわのタオルのような触り心地が、くまりんの睡眠のお供にピッタリと思い、くま家に来た。

でも、パンダの「すんだ君」じゃないと、いまだに上手く眠れないくまりん。

箱の中には、素焼きの壺に入ったプリン。

防水のため、壺の内側は、コーティングされている。

「アフターヌーンティー」から来た「あふたー君」。

赤いマントが素敵、Xmasに登場する。

このプリン、ふたを開けて壺の中に、プリンは見えない。

タップリの生クリームが、上にのっている。

これに合うように、プリンの味は強く、キャラメルソースは濃い。

3つの味が溶け合うと、ちょうど良い、濃厚で美味しい。

 

いつまでも、希望の光が、きれいに照らしていて欲しい、くまりんの未来を。

そこにあるものすべてを、輝かせてくれるように。