こんにちは 王様です。

 

介護をしていると、くまりんに「どうして」と、思わずにはいられない時がある。

「こんなにも、懸命にやっているのに、なぜ。」と感じてしまう、ALSの辛さだけを態度に表し、楽しいことに目をむけない様子に。

くまりんの為に介護しているはずなのに、やはり、「感謝されたい」と望む、王様の自己満足で、介護しているのかもしれない。

 

気が付いたケアを出来るだけ行い、くまりんのやって欲しいと言ったことも実行している。

くまりんが、心地よくくらすため、好きな時間に好きなようにやるため、時間や出来ることがが決まっている介護・看護サービスではなく、多くのことを24時間介護で、王様が、続けている。

くまりんと王様二人で、協力してなら、そんな暮らし方も出来ると考え、やってきた。

でも、ALSだけでなく、それに伴い出てくる心の苦しみ、身体の痛みから、身を切られるるような辛い表情しか見せなくなったくまりん。

「どうして、笑顔を、少しでも見せてくれないんだ」と思ってしまう王様。

 

ALSになる前は、好きな時に好きなように、自由に出来ていたくまりん。

今は、肩を支える筋肉がなく、肩に負担がかかり、痛みが出てきて、手を、1センチ横に動かすだけでも、王様に頼まなければならない。

真横に動かすのではなくて、少しだけ上の方向へ、斜め横に動かして欲しい時も、そんな微妙な指示を頼むのは難しくて上手く伝えられず、心がぐちゃぐちゃになってしまうように見えるくまりん。

腰の外側が、かゆくて、薬を塗ることも、王様に言わないと出来ない。

「右腰の外側の上の方」と言っているのに、その場所からずれた下の辺りを、「ここかな?」と聞いてくる王様に、「違う。自分でなら、直ぐに塗れるのに」と、「どうして出来なくなった」と、きっと悲しく感じているだろうくまりん。

 

くまりんのことを察して、くまりんが、完全に満足するようには、出来ない。

王様は、王様が思った通りにしか、やってあげられない。

くまりんのための介護ではなくて、王様が、良い介護だと考えていることをやっている。

そして、あまり喜ばないくまりんを見て、「こんなにも、懸命にやっているのに、なぜ。」と、報われないと思ってしまう王様。

やはり、王様の自己満足で、介護しているのかもしれない。

 

それでも、時々、くまりんは、にっこりと微笑みます、王様に向けて。

そして、「しょうがない、また、やろう」と、介護を続ける王様です。

苦しみから解放され眠っている時、くまりんはカワイイ。

 

さて、お城の様な建物の正面玄関の前で、きりっとと写真を撮る、くま家の長男「ひるとん君」。

玄関前の広場には、豪華な噴水がある。

建物中のお部屋も紹介。

デュベスタイルの大きなクイーンサイズベッド。

そのフットスロー(細長い布で、靴のままベッドに横になる時、布団を汚さないためのもの)の上で、でーんと仰向けになる「ひるとん君」。

飾られている織物で出来た絵も重厚感がある。

ベッドのヘッドボードも、ゴージャス。

部屋の窓から、パレードの行われる「メディテレーニアンハーバー」が見える。

ここは、ディズニーシーの「ホテルミラコスタ」

「くまりん、また行こうね」byくま家一同。