こんにちは 王様です。

 

くまりんが眠りにつくのは、難しい。

ALSと言う大きな不安を抱え、悲しみに耐えながら、なんとか眠ろうとする。

大量の薬の力を借りるのだが、当然、その副作用もある。

 

くま家の夜は、遅い。

頑張って、睡眠前、最後のトイレを終え、ベッドに横になると、深夜12時過ぎ。

生活改善を心掛け、少しでも、早くベッドに入ろうとしているくまりん。

50ml程の飲み物を、懸濁ボトルで口にして(調子がいい時のみ)、少しテレビでドラマかアニメの録画を見る。

コンタクトレンズを捨て、大量の薬を、胃ろうから投与。

粉砕された薬は、素早く吸収され、直ぐにくまりんは、朦朧としてくる。

時間は、25時に近い。

 

入眠が難しいくまりん、中途覚醒もある。

医師と話し、色々なタイプの薬を組み合わせている。

そして、一回量を基準とするのではなく、一日量までを限度と考え、多くを処方してくれている。

くまりんの調子を見ながら、王様が調整している。

くまりんには、成人なら、イチコロの量を投与しているはずなのだが、上手く眠れない。

 

くまりんは、完全に眠りに落ちる前、色々気になる点が出てくる。

「暑い」、「寒い」、「上をむく」、「横を向く」「痛い」、「痒い」などなど。

それに対応するため、王様は、「はい」「いいえ」で答えられる質問をして、くまりんは、まぶたを閉じることで返事をし、問答を繰り返すことで、くまりんの要望を聞き出す。

朦朧としたくまりん、「うー」とか「あー」と声を出すことで精一杯、しゃべることは出来ない。

まぶたでの「はい」「いいえ」も、どちらか、明確でなくなってくる。

でも、次から次へと気になるくまりん、それを満足するまで、眠れない、身体はもうダウンしているのに。

 

伝わらない、分かってあげられない、とても辛いですよね。
くまりんも、何度か言っても伝わらないと、涙を流します。

イラつく王様、質問も雑になる。
そして、もっと、伝わらなくなります。

 

問答を繰り返すうちに、くまりんの意識も戻ってくる。

悲しみや不安だけでなく、「伝わらない」ことでのストレスが、くまりんを襲う。

一時間経っても眠れない時は、追加で薬を投与する。

一回量を大きく超えるが、しょうがない。

翌日への影響があるが、眠ることが優先だ。

これが、数日続くと、心身にこたえる。

伝わらないと、「もういい」と言って、伝えるのを諦めてしまいます。

「もう、しょうがないよ。」と言って、王様も聞き取りを止める。
でも、これって、もっともっと、悲しくなることです。

 

さて、お友達のベトナム土産の紹介。

くまりんのお見舞いで来沖する直前に、ベトナム旅行に行ったお友達、タフで元気だ。

くまりんと王様二人に、お土産のリクエストを聞いてくれた。

 

くまりんは、もちろん、くまのぬいぐるみをお願いした。
ベトナムの伝統衣装の「アオザイ」を着て、菅笠の「ノンラー」をかぶったカワイイ女の子。

名前は、「なむこ」、「ベト・なむの女のこ」から、名付けた。

そう、ベトナム限定のスターバックスのクマ、「ベアリスタ」のご当地ぬいぐるみ。

東南アジアでは、高級コーヒー屋のスターバックス。

お客さんは、小金持ちの現地の人か外国人観光客が中心。

「ベアリスタ」君も、現地では高級品。

ベトナム限定のベアリスタには、男の子バージョンもあるよ。

王様のリクエストは、現地のお菓子。

写真のゾウくんは、バンコクヒルトンホテルから来た。

このお菓子は、ゴマ付きの柔らかい「雷おこし」。

薄くて、少し餅の感じもして、甘くて、美味しい。

お茶菓子にピッタリ。

こっちは、もうパッケージ写真から想像できる味。

バナナ味のとても柔らかい飴をチョコでコーティング、ちょっとココナッツミルクも香る。

南国を思わせる、大人にもおススメ。

ちょっと、くまりんと王様二人が住んでいたタイを思い出した。