こんにちは 王様です。

 

コップに口をつけて飲むことが出来なくなり、ストローで飲むだけとなったくまりん。

ALSが、更に進行し、吸い上げる力やストローを挟む口の力も低下し、飲めなくなった。

その時、救ってくれたのが、チェンマイ移住した時に買い、持ち帰って来た、この大事なコップ。

コップの側面の角度は、くまりんがストローで飲む時、絶妙だと言って、最後まで愛用したコップ。

呼吸機能が低下し、吸い上げる力が弱くなった。

ストローを三分の一に切り、口元に近づけるため、口の高さの台に載せたコップ。

それでも、なんとか自力で飲んだくまりん。

ALSの進行で、このコップ以外では、もう飲めなくなった。

その後、ストローでも、飲むのは難しくなった。

そして、今は、もう、懸濁ボトルを吸い飲み代わりに、飲み物を口に入れてあげる。

 

タイ移住時には、ほとんど日用品を買うことが無かった。

借りた部屋は、家具家電付き、食器も最低限揃えてあった。

オーナーのイタリア人の趣味か、食器は、重い大皿ばかり、グラスは、すごい重量感のある良いやつだけど、使いづらい。

歯磨きしている時、重いグラスは、落としそうで怖かった。

 

だから、移住そうそうに、チェンマイの百均で買った、青、赤、黄、緑の4個セットのペラペラプラスチックのコップ。

備え付けのグラスは使われず、いつでもこのコップの登場となった。

一時帰国で、確定診断が出て、後始末のために、タイに戻った。

身軽に帰国するため、出来るだけ荷物は処分した。

 

捨てようとした時、このコップのスマイル柄が、目に入り、処分しなかった。

チェンマイ移住生活を思い出させる、唯一の品。

そして、くまりんが、最後まで自力で飲むのを助けてくれた、大切な思い出のコップ。

 

今、赤と青のコップは壊れてしまった。

でも、黄と緑のコップは、くまりんの歯磨き時に、歯ブラシ差しとして使用中。

まだ、思い出のコップは、くまりんに、スマイルを見せている。

 

今度は、パンダの「すんだ君」のお気に入り、チェンマイから来たパンダ皿の話をするよ。

待っていてね。

あら、写真の隅に、くまりんの足が写っているね。