こんにちは 王様です。

 

ALSで、全身の筋肉が動かなくなるくまりん。

肺を動かす筋肉も無くなり、酸素を吸い込み、二酸化炭素を吐き出す、呼吸機能が低下する。

放っておくと、呼吸が苦しくなり、QOLも低下する。

そして、ALSの直接的な死亡原因は、呼吸障害である。

 

出来るだけ長くくまりんに生きていて欲しいくま家では、非常にきめ細かく人工呼吸器での呼吸管理を行っている。

看護師の専門資格である「慢性呼吸器疾患看護(認定看護師)」を持つ訪問看護師さんも、感心してくれたようなケアを続けている。

でも、実際には、大変だ。

 

くまりんは、早い時期から、検査を受け、人工呼吸器を使っている。

今も、睡眠時のみの使用で、座位では自然に呼吸しており、臥位では念のため酸素濃縮器を使用している。

気管切開しての人工呼吸器での管理ではなく、NPPV(non-invasive positive pressure ventilation:非侵襲的陽圧換気)を、非常に長い期間続けることが出来ている。

 

今、くま家では、3代目の人工呼吸器を使っている。

ラッコの「らっそ君」の前にあるのが、初代の人工呼吸器。

シンプルな機能で、くまりんが吸気(息をする)の時、一定の圧力をかけて、外気を送り込んでくれる。

 

これが2代目、くまりんの換気量(息を吸って吐いての量)をコントロール出来るように、吸気(息をする)の時の圧力を自動的に変化させてくれる。

換気量を一定にする従量式の人工呼吸器ではなく、こちらを選んだ。

初代と同じく、加湿器は、本体に合体できる。

でも、デザインは、2代目が良い。

医療機器の見た目も気になる王様。

シュタイフ製の「フィン君」兄弟の「大」と「小」と一緒に撮影。

 

そして、これが、今使っている3代目。

王様は、もっと細かい調整がしたい、病院で使用されている機械のような。

でも、在宅使える人工呼吸器としては、ここまでだ。

吸気と呼気が、別々に管理できるダブル回路対応。

機械の右下に吸気のシールがあるが、ここが吸気サイドで、左下が呼気サイド。

機械の上のアタッチメントで、シングル・ダブル回路等を変換できる。

少し専門的になるけど、人工呼吸器の回路構成は、主に3種類ある。

在宅で一般的な「呼気弁付きシングル回路」(アクティブ回路)、もっとも簡単な「呼気ポート付きシングル回路」(パッシブ回路)、そして「ダブル回路」。

3代目は、全ての回路に対応可能。

 

アクティブ回路用のマスクやホース。

まあ、色々なものが付いて、マスクの周辺が込み合っていて、ちょっと重い。

くまりんの場合、本人が快適に呼吸出来ることを重視している。

ちょっとズルしてるかもしれないが、とてもシンプルなパッシブ回路で、今もやっている。

メーカーさんの推奨とは、違っても、加湿には、お手軽でいける「人工鼻」を使用。

回路構成も、ちょっとズルしてる、正確な人工呼吸器の作動が出来ないので、みなさんは、マネしないでね。