連続焦点眼内レンズ"Technics Synergy" | 武蔵野タワーズゆかり眼科

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患者様からよく頂く質問や、眼に関する豆知識・最新情報などを記事にしていきます。

今回の記事でご紹介するレンズは、J&J社の多焦点眼内レンズ、"Tecnis Synergy"についてです。

このレンズの最大の特徴は、「連続焦点」であることです。

J&J社は今までの多焦点レンズで、遠~中までが連続して見える焦点深度拡張型レンズの"シンフォニー"や、遠くと手元(33cm)が見やすい"2焦点レンズ"を発表していますが、

今回の連続焦点は2焦点レンズと焦点深度拡張型レンズの構造を組み合わせたハイブリッドモデルと言えます。

 

全距離で良好な視力を実現

Synergyは手元の見え方を重視した2焦点レンズの構造と、中間距離の見え方を重視した焦点深度拡張型レンズ構造の優れた部分を組み合わせたことにより、遠方~近方の見え方が従来の眼内レンズよりも上回ると期待できます。

特に手元の見え方では、他の3焦点レンズが40cmまでのピントの合い方であることに対し、Synergyは33cm辺りまでピントが合うことで読書やスマホなどの近方での作業の満足度が高いです。

 

多焦点眼内レンズ特有のコントラスト低下を軽減

角膜、水晶体、眼内レンズなどの"レンズ"は光を屈折する役割があります。

光を屈折させてピントを合わせる際に各色の光の波長が違うため、実際のピントの位置と少しずつズレが生じます。

これを専門用語で"色収差"といいますが、Synergyではこの色収差を補正する機能を搭載しています。

レンズを通した際に自然な波長を逆転させて打ち消す技術を採用することで、従来のレンズよりもコントラストが高くなるように改善しています。

 

乱視矯正にも対応

 

Synergyは乱視矯正用のレンズも用意されているため、幅広い患者様に対応することが可能です。

遠方~近方まで見えるレンズを選択をしても、乱視用の眼鏡が必要になるというのは避けたいですよね。

 

乱視には角膜の乱視と水晶体の乱視があり、白内障手術の際には水晶体が人工の物になるため、角膜に乱視があるかがポイントになります。

角膜の乱視が視力に影響する場合には、多焦点レンズを選択する場合にも乱視矯正用のレンズを選択する必要があります。

当院では術前検査の測定の際に、必要になるか検討します。

 

その他、レンズについてのご質問等ございましたらスタッフにお問い合わせ下さい。

 

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