武蔵野タワーズゆかり眼科

武蔵野タワーズゆかり眼科

医療法人社団Luce三鷹 武蔵野タワーズゆかり眼科のブログです。
患者様からよく頂く質問や、眼に関する豆知識・最新情報などを記事にしていきます。

「近視って何が原因なの?」

「近視って治るんですか?」

「眼鏡かけ始めたらどんどん進みますか?」

 

今回のテーマは"近視について"です。

 

近視に関する質問はやはり多いです。特にお子様で初めて眼鏡を検討する際には、ご両親はかなり気になるところだと思います。

今回は近視のメカニズムと、最新の"なるべく進まない方法"についてご紹介していきます。

 

①近視になる原因とメカニズム

目の構造はよくカメラに例えられます。水晶体というレンズを通して光が入り、網膜というフィルムの役割をするところに映ります。

近視とは、網膜にピッタリ焦点を合わせる"正視"に対して、網膜の前で焦点を結ぶ症状です。

そうなると、遠くの物を見る際に焦点が合わずぼやけて見えます。

近視の原因とメカニズム

近視には2パターンあり、"屈折性近視""軸性近視"に分けられます。

多くの近視は"軸性近視"という種類の近視です。

近視になる正確な原因は現在は解明されていませんが、近年の研究では、大きな原因として遺伝環境が関わっていることがわかっています。

 

②ただ見えづらいだけじゃない?意外と知らない近視のリスク

遺伝性の近視は大半が軸性に分類され、発症年齢が低い程進行しやすく、過度に眼軸長が伸展していく傾向があります。

眼軸が過度に伸びていくと、見えづらい、眼鏡の度がキツイ以外にも、網膜剥離、緑内障、飛蚊症、黄斑変性症の発症リスクが高まります。

そのため、近年では"眼軸伸長抑制"の研究が注目を集めています。

「近視が治る」「進まない」という訳ではないですが、将来の近視の度数が何もしない未来の3/4ぐらいになるだけでも、様々な疾患のリスクが減るのがポイントです。

では眼軸伸長抑制効果があるとされている治療と研究をいくつかご紹介していきます。

 

③眼軸伸長抑制効果のある方法4つ

・屋外活動(バイオレット光)

冒険家の真似をする子供達

「外で沢山遊ぶ子供の方が近視になりにくい」というイメージはなんとなく持っている方も多いのではないでしょうか。

実はこれは科学的な研究も沢山されていて、2016年には慶応大学医学部の研究チームが

「太陽光に含まれる"バイオレット光"が近視の進行を抑える可能性がある」

という発表をしました。

これはコンタクトレンズで視力矯正をしている13歳から18歳の子供についてデータ解析した研究結果です。

バイオレット光を通すものと一部をカットするもので比較したところ、バイオレット光を通すコンタクトレンズをしている子供の方が1年間の眼軸伸長が平均的に少なかったという結果です。

この分野は現在もさらに詳しい研究が行われています。

 

・オルソケラトロジー

オルソケラトロジー"マイエメラルド"

このブログで以前にも紹介しているのですが、2000年代以降オルソケラトロジーの眼軸伸長抑制は現在も数々の研究が行われています。

その中でも、千葉県のある眼科で5年間行われた研究では、2年で3~5割、5年間で約3割(2年目以降効果が緩やかになった)の抑制効果が確認された例もありました。

また、眼軸伸長抑制以外にも、眼鏡を日常生活でかけたくないというお子様の新たな選択肢として人気が出ています。


関連記事 : オルソケラトロジーが急増中。お子様にお薦めな理由。

 

・リジュセア®ミニ点眼液

リジュセア®ミニ点眼液とは小児期の近視進行抑制を目的に配合された点眼液です。

毎日寝る前に両眼に1滴ずつ点眼することにより近視進行を抑制します。2年間に亘る研究結果には、50%~60%の進行抑制になっているという結果も発表されています。副作用はほぼ無しで近視の進行を効果的に軽減させることが魅力的です。
・近視の進行を平均50%~60%軽減

・光のまぶしさに殆ど影響がない
・目の遠近調節機能(手元をみる作業)に殆ど影響がない 
・アレルギー性結膜炎、皮膚炎を引き起こさない
・IOP(眼圧)に変化が無い
また、2018年の研究では、軽度近視にはオルソケラトロジーとの併用が有効であったという臨床結果も出ています。(自治医科大学附属さいたま医療センター眼科による研究)

 

・眼鏡の完全矯正

メガネをする犬と猫

「弱い方が進まないのでは?」という質問をよく伺いますが、それは既に一昔前の知識になってきています。
2014年にヨーロッパで発表された研究結果によると、11歳から33歳の近視患者に8年間症例を取り続けた結果、眼鏡が低矯正であるほど近視が進行したといデータがあります。

それ以降も各国で様々な研究が行われいるものの、近年では遠くから近くまで常にクリアな見え方をしている方が近視進行抑制には有利とされはじめています。
当院では、お子様の処方に慎重に対応し、必要に応じて点眼薬を用います。
点眼薬によりピント合わせの力を一時的に麻痺させ(種類によりますが、数時間~2,3日で元に戻ります)屈折値を計る機械を併用することで実際の検査結果を裏付け、最適な眼鏡度数を処方します。

 

 

 

今回の記事は参考になりましたか?

この記事で紹介した方法を全部行っても近視が進まなくなるわけでも治るわけでもありません。

あくまで"進行しづらくする"というのがポイントです。

お子様の近視進行抑制のご相談もお気軽にお問い合わせください。

 

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