「はやり目」という言葉をご存知でしょうか。
はやり目とは主に「アデノウイルス」といウイルスによる結膜炎です。
感染すると、異物感や充血、眼が開かないほどの目ヤニが出ることもあります。
酷ければ角膜(黒目)が濁ってくることも…。
実はこのアデノウイルス、一般的には夏風邪の原因として知られ、夏が一番の流行時期ですが、色んな型があり冬にも流行ります。
とにかくうつる!!流行性角結膜炎
はやり目の正式名称は「流行性角結膜炎」です。
感染力が強く、とにかくうつります。
感染してしまった場合は、基本的には安静にして体力温存です。
特効薬がなく、弱ったところに他の菌が感染すると、酷い場合は角膜にまで炎症が及びます。
角膜に炎症が及ぶと、表面がすりむけて非常に痛くなったりする「角膜びらん」や、点状の濁りが出てきて見えにくくなる「点状表層角膜炎」が起こります。
治るまでは抗菌薬と消炎剤の点眼で1~3週間ほどかかります。
その間、学校や仕事にも行けなくなってしまうため、ぜひ避けたいところですね。
感染経路や予防方法は?
接触感染のため、感染経路は手やタオルなどの目に触れがちな物が多いとされています。
感染した人が目をこすると、手に大量のウイルスが付きます。
その手で触れた物にウイルスが付き、そこを他の人が触れ、その手で無意識に目に触れると感染します。
潜伏期間が1~2週間と長いのも特徴なので、どこでもらったかわからないケースが殆どです。
予防方法としては、とにかく手洗いと手指の消毒と目をこすらないことです。
特に身近に感染した人がいる場合には、症状が治まった後も2週間程度はウイルスを排出し続けることがあるためこまめに手洗いしましょう。
また、家族に感染した方がいる場合は、タオルや洗面器などの共用は避けましょう。
目ヤニや涙を拭き取る場合は、ティッシュペーパーや清浄綿を使用して目に直接触れないようにすることが予防法です。
目ヤニが酷い、充血やゴロゴロした痛みなどを感じましたらすぐに受診しましょう。
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