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退職した理由を振り替えてみます。

 

 

「退職した理由は何ですか?」

 

 転職エージェントからのその問いに、私は一瞬、言葉に詰まってしまいました。 

正直なところを言えば「嫌だったから」なんです。

しかし、退職理由としては、前向きではありません。

 

改めて、あの時なぜ私は、給料も上がっていた安定した環境を離れる決断をしたのか?

理由を整理してみました。

 

組織が大きくなるほど、遠くなる「手応え」

 

 私がいた会社は、大企業との合併を経て組織の規模が大きく拡大しました。

 確かに待遇は良くなりましたが、それと引き換えに、以前のような「風通しの良さ」が失われていくのを感じていました。

 

 小規模な頃は、上司との立ち話やメール一本で決まっていたことが、今では関係者のスケジュールを合わせ、公式な会議を開かなければ一歩も前に進まない。

しかも、時間をかけて決まった方針は、誰の角も立たないような、限定的な内容だったりします。

 

日々、「仕事を進めるための調整」に追われ、本来やりたかった実務になかなか辿り着けない。

そのもどかしさが、少しずつ積み重なっていきました。

 

「前例」よりも「可能性」を語りたかった

 

もう一つ、私を戸惑わせたのは「保守的な風土」への変化です。

 新しい提案をしても、返ってくるのは「前例はあるの?」という言葉。

 

もちろん、組織を守るためには前例も大切です。

でも、私が大切にしたかったのは、何もないところに道を作る「パイオニア精神」でした。

建設的な議論ではなく、リスクを避けるための確認作業が増えていく中で、

「ここは私の居場所ではないのかもしれない」という思いが確信に変わりました。

 

合併時から退職を意識

 

実は、企業統合で組織が変化し始めた10年前頃から、退職を意識していました。

昨年の3月の退職を決断して以降「自分という個人の市場価値」と向き合う、貴重な投資期間でした。

専門職としていかに社会に貢献し、自律した判断を下すべきかという、仕事の意義そのものへの考え方を見直すことができました。

 

新たな扉を開ける、今の自分

 

今の私は、「大企業の安定」ではなく、

 スタートアップや中小企業のように、スピード感を持って変革できる場所や働き方ができる「活気のある現場」に惹かれています。

今は、「良い条件なら定職に就いてもいいし、そうでなければ別の道を探ればいい」 と考えて生活しています。

 

今振り返っても退職は、間違いなく「正解」でした。

 

おしまい。

 

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