さびしさ・・・宮沢賢治 もうけつしてさびしくはない なんべんさびしくないと云つたところで またさびしくなるのはきまつてゐる けれどもここはこれでいいのだ すべてさびしさと悲傷とを焚いて ひとは透明な軌道をすすむ ラリツクス ラリツクス いよいよ青く 雲はますます縮れてひかり わたくしはかつきりみちをまがる (Kenji Miyazawa)