美と醜。二面性を見つめる速水御舟とビジネスの目線 | 現代アート思考でビジネスを変革する「メタ・アーチング」

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今日は私が最も好きな日本画家の一人、速水御舟の展覧会に行きました。


 

彼の絵は優美なのに、音の聞こえない「死」を感じます。

 

『翠苔緑芝』という作品は全く継ぎ目のない金の背景に緑鮮やかな苔の上に黒猫と白いウサギが二羽いますが、全く音も、動きも、時間も感じ無いんですね。

御舟は40歳で早世します。

 

子煩悩で穏やかな優しい人柄だったらしいですが、絵からは、冷たい凄みをいつも感じます。

かっこいい!!COOL!!

仕事と日常の自分の姿をしっかり分けている。


よく作品をみて、この作者はどんな人だったのか?と想像めぐらす人が多いと思いますが、
作品はその作者の一面でしかない、いや、もしくは全く別の顔の場合があります。

 

天才と言われる芸術家は全員そうでしょう。

その2面性が天才なんです。

 

ビジネスをする際もそうです。

2面性がない人は、私は信用できません。

当たり前です。

自分の子供にデレデレなパパやママの顔で
ビジネスしてる人なんていませんから。

 

でも、時々、自分に正直にビジネスをしたい、なんて言ってる人がいますけど、まず、上手くいきません。

そんな面倒な公私の区別もつかない人と仕事を真面目にしたい人なんているんでしょうかね。

大体そういうことを言う人に限って、自分のことなんか見えてないし、ましてや、他人のことなんか眼中にありませんから。

 

展覧会に御舟の言葉がありましたから、掲載しますね。

現代哲学にも通じますね。

物の本質を突き詰めると、同じ地平が見えてくるようです

 


「美を確実に知ろうとするにはその反対の醜を十分に知る必要がある。

本当の美を知るには、本当の醜を知らねばならないと思う。

しかし、美だとか、醜だとか、言ってはいるが、それらは総じて比較の問題だ。

我々は美醜を分ち得ない。

そこには元来、美も醜もない筈だ。
唯真実があるばかりだ。

それを見る人、感ずる人が自分の頭脳の都合で勝手に美と感じたり、醜と解釈したりするだけだ。
(速水御舟著「大毎美術」10巻10号 1931年10月))

 

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