人間の獰猛さ。世界報道写真展より | 現代アート思考でビジネスを変革する「メタ・アーチング」

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今日、池袋の世界報道写真展2015に行きました。

2014年におこったいろんな紛争、事故、社会問題、発見、スポーツなどを切り取った写真が迫力のある大画面で見ることができます。
日本の新聞やニュースでは見れない写真の数々。

しかし、見てて辛い。

確かに2014年にこんな事が起こったことはニュースで知っていた。
活字を読んで判った気になっていたけど、生々しさと臨場感は写真は別格です。

これらの写真も事実を完璧に写したものとは言えない。カメラマンの思惑がな必ず撮影の時やその写真を選ぶ時に入るからだ。

しかし、心に迫るし、ニュースを読むことって何なんだ?と考えさせられる。

私は何十万人もの難民がボートでイタリアに命からがら渡ってきていることを知っている。

しかし、何十人も寿司づめになった難民ボートを真上からとった写真を見たとき、一人一人の難民の人の顔と目が合った。

悲壮な顔で赤ん坊を捧げ持つ人、安堵感で笑う人、不安で強ばった顔の人。

肌の色も色々だし、年齢も色々だ。

私はニュースを読んだとき、この人たちの顔を思い浮かべようとしたか?

何十万人の難民。
私はその字を読んで知った気になり、何も想像しなかったじゃないか。

紛争で殺され人形のように倒れる人。
軍に砲撃され空中分解した飛行機事故から家に落ちてきてた荷物や遺体。

これが私の友人なら?
遺体が私の家に落ちてきたら?

見てて辛い。怖い。
でも、これが世界の現実。

残酷で獰猛な人間の所業だ。

是非、皆さん見に行ってください。

美しいもの、きれいなものだけで世界は出来ていないんだから。

世界報道写真展
http://www.asahi.com/event/wpph/

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