キングスーパーライブへ田村ゆかりちゃんの応援に逝ったら成仏したおたくの戯言 其の壱 | シューアイス・ツヴァイの帰還

キングスーパーライブへ田村ゆかりちゃんの応援に逝ったら成仏したおたくの戯言 其の壱

その知らせは唐突だった


2023年12月15日


キングレコード主催によるアニソンを担当された歌手の皆さんや声優さん達によるフェス『キングスーパーライブ 』が6年ぶりに開催されると告知があった


2024年5月11日と12日に、横浜Kアリーナで開催と発表され、多数の出演者も発表


その初日に我らの姫である、田村ゆかりちゃんのお名前があったのは、正直に言えば、とてもとても意外だった



かつて、田村ゆかりちゃんはキングレコードと専属契約を結び、アーティスト活動をされていた


しかしながら、2015年度末に田村ゆかりちゃんは専属契約の更新をしなかった


キングレコードと当時所属されていた声優事務所のアイムエンタープライズによる共同発表があり、ライブ制作について折り合いが付かずに契約更新がなされない事と、長年続いていたラジオや活動の中止が告げられた


田村ゆかりちゃんはキングレコードや事務所、活動を支えてくれた三嶋章夫氏をはじめ、スタッフの皆様に感謝を伝え、我々ファンを気遣うブログを更新してくれた


そこにネガティブな事は一切書かれていなかったのは、とても田村ゆかりちゃんらしいなと今でも思う


それから暫く経ち、2017年田村ゆかりちゃんはアーティスト活動を再開した


ラジオ新番組『田村ゆかりの乙女心症候群』が文化放送で開始され、2024年5月現在も放送中


様々な事があり、現在は田村ゆかりちゃんご自身が会社を作り、各社に委託し、声優としてアーティストとして、我らが姫さまとして華麗に大輪の花を咲かせるが如くご活躍されている


田村ゆかりちゃんはご自身の活動を余生と言いつつ、疾風怒濤の勢いで楽曲の発表やライブツアーを開催してくれている


2023年はご自身のキャリア史上最大のツアーをこなし、2024年も6月1日から22本もの全国ツアーの開催が決定している


だからこそ、お忙しい中だからこそ、キングスーパーライブ2024への出演は意外だった


田村ゆかりちゃんファンの反応は様々だった


肯定的なものもあり、そうではないのもある


そんな中、私はチケットを申し込んだ


あの日決めたのだ


様々な活動はご本人の意思とそれを支えて下さる数多くのスタッフの皆様により展開されている


ある日、唐突に終わるかもしれない


そして、田村ゆかりちゃんが続けて下さったから今も応援できるけれども、それは永遠ではないのだ


だから、参加できるなら


いつだって


どこだって


どんな時だって


田村ゆかりちゃんを応援すると決めたのだ


いつか必ず訪れる、途絶えてしまうその瞬間まで


田村ゆかりという奇跡的な存在が、この世界に生まれてきてくれ、その同じ時間軸を生きていける幸せを噛み締めながら応援すると決めた


それに、田村ゆかりちゃんはとてもとてもとんでもなく緊張してしまうお姫さまなのである


近年、毎年のバースデーイベントはパシフィコ横浜大ホールで開催されており、今年2024年2月27日のバースデーイベントも開催された


そんな数千人もの田村ゆかりちゃん大好きおじさん達しかいない場所でさえ、我らの姫さまは緊張でマイクを強く握りしめてしまい、手を痛めてしまうくらい緊張してしまう


それが沢山のアーティストや声優の皆様のファンが集うフェスなら?


きっととても到底見過ごせないくらい、とてつもなく緊張するだろう


だから、いつものように


田村ゆかりちゃん大好きおじさん達しか居ない、あのいつものライブやイベント会場みたく


ピンク色の法被を纏い、ピンク色のハチマキを巻き、ピンク色のペンライトを装備して


ああ、いつものおじさん達かーと、少しだけでもほんの僅かにでも姫さまの気休めになれるなら


それは、我々ファンの誉れではなかろうかと思うのだ


前置きが長くなってしまった


おたくという存在は自分騙りが大好きなこういうものなので、どうかご容赦願いたい


季節が過ぎ、とうとうその日の前日がやってきた


5月10日


キングスーパーライブ2024初日の前日の夜


わたしは横浜に辿り着いた


ホテルにチェックインし、シャワーを浴び、食事を摂り、入念にハッピハチマキにアイロンをあてる


そして、シワひとつない法被をハンガーにかけハッピーな気分で眠りにつこうとした時、とある田村ゆかりちゃん大好きおじさんからLINEが届いた


パンフレットを見たか?


そう、パンフレットだ


キングスーパーライブのパンフレットを見ていなかった


田村ゆかりちゃんのコメントがあるはずなのに、それを忘れていたとは痛恨の悔恨である


そして、パンフレットを開き田村ゆかりちゃんのコメントを見た


そこには、今回も田村ゆかりちゃんの選曲を担当されたのが三嶋さんだと


三嶋章夫氏はキングレコード取締役であり、KONAMI時代から田村ゆかりちゃんを支えて、世に出して下さったおひとり


アニメ作品のプロデューサーであり、『魔法少女リリカルなのは』という作品で、ゆかりんのアニメ初主演を実現させてくれた方


その三嶋さんが選曲をして、懐かしい曲が聴けるかもと、ゆかりんのコメントが書かれていたのだ


三嶋さんが選んだ?ゆかりんではなく、三嶋さんが?


今回もという事は、田村ゆかりちゃんが唯一参加したキングスーパーライブ2015


あのアニソンの歴史を彩ったレジェンド達が集まった伝説の2日間


あの時もゆかりんの曲は三嶋さんの選曲だったということであろう


今回も?懐かしい曲?


大半の予想では、キング時代の最大のヒット曲であった『Endless Story


とパブリック田村ゆかりちゃんを象徴するコール曲『fancy baby doll


ではないのだろうか?



LINEの田村ゆかりちゃんグループがざわめき始める


深夜にも関わらず、曲予想がはじまり、熱くマウントの取り合いと自慢合戦が始まる


勇猛かつ好戦的であり、獰猛なる田村ゆかりちゃんのファンのおじさん達(なお、ネット上だけ)


あ、おじさんというのは、王国民に代わる、田村ゆかりちゃんファンの新たな呼称です


今は、老いも若きも男も女もそれ以外の方でも、おじさんという呼称が暫定公式です


なにせ、田村ゆかりちゃんが決めた事なので絶対なのだ!


そして、白熱したくだらない議論の末に世が明ける


2024年5月11日


そう、田村ゆかりちゃんが9年ぶりにキングスーパーライブの舞台に立つ、その日が来たのだ


田村ゆかりちゃん大好きおじさん達の朝は早い


なにせ、ほぼ寝ていないのだから早いに決まっている


一杯の白湯を飲み干し、ホテル周辺のみなとみらい地区を軽くお散歩し、ストレッチをし汗を流す


部屋に戻り、身体を清め、熱く濃く人生のように苦い珈琲に、お砂糖と生クリームをたっぷり入れて味わう


優雅にお部屋でルームサービスの朝食を嗜み、おじさん達とSNSで争い、もう一度ハッピハチマキにアイロンをかける


田村ゆかりちゃんの出番に全てを懸けて応援出来る様、緻密に身体と心を昂めて逝く


そして、開場時間が迫り、もう一度シャワーを浴びて法被を纏いハチマキを締め、ペンライトの点灯確認をしホテルから出撃する


間違えてパシフィコ横浜に逝ったのはご愛嬌


なにせ、横浜で田村ゆかりちゃんといえば、いつもパシフィコなので


癖になってんだパシフィコに逝くのが





王国の事情でね


そんなこんなでパシフィコから、徒歩でもすぐ近くのKアリーナに到着


キングスーパーライブ2024のサインフラッグに出演者の皆様のサインとコメントがありました





田村ゆかりちゃん『よろしくね♡』


そのすぐそばには堀江由衣さん『よろしく♡』



あらあらまあまあ


こいつぁ、、、匂わせってやつだYO!


おじさんは田村ゆかりちゃんの大先生だからすぐに分かっちゃったね!(ニチャア)


恐ろしく可愛い匂わせ、、、田村ゆかりちゃん30年近く追っかけているわいでなきゃ見逃しちゃうね


そんなこんなで始まるキングスーパーライブday1


トップバッターはキングレコードの大看板水樹奈々さん


小さな身体からエネルギーが噴き出すような歌声は、数年ぶりでしたが圧巻でした


上坂すみれさん、岡崎美保さん、内田雄馬さん、蒼井翔太さん等々、キングレコードを支えるアーティストの皆様


米倉千尋さんやSuaraさん、愛美さん等々のアニメの主題歌を歌われた皆様


そして、舞台に現れたレジェンド


田村ゆかりちゃんより上の世代で、数多くのコンサートを開催した声優アーティストの草分けマリ姉こと國府田マリ子さん


さらに、声優として初めて武道館ライブを開催し、ミュージックステーションにも出演された、へきる姐やんこと椎名へきるさん


そのレジェンドおふたりの後に登場したのが、我らが田村ゆかりちゃんでした


テトテ メトメの音が響いた瞬間、ゆらゆらニコニコと揺れていただけの、ピンクの法被を纏ったおじさん達にスイッチが入ったのだ


You & Me



こちらもアニソンの大型フェスであるアニメロサマーライブのエンディングで、田村ゆかりちゃんの立ち位置の近くだったm.o.v.eのmotsuさんとお話をして、一緒に曲を作ってみたいと思い、ダメ元でお願いしたら快く引き受けて下さった曲


当初、ゆかりんがご本人名義で初めて男性と歌うという事で、拒否感があるファンもいたのですが、盟友のおひとりである鷲崎さんのラジオにゲスト出演した際


鷲崎さん「これ、ライブだとラップパート難しそうだよね」


ゆかりん「できるよー」


鷲崎さん「田村さんのファンでも、さすがに難しいんじゃない?」


ゆかりん「出来る!出来るよ!ウチの子たちなら出来る!河原とかで練習するから!」


という経緯があり、練習を始めるもラップに馴染みのない有志のおじさん達は、空耳コピペを各所に投稿していたのですが、見るに見かねたmotsuさんが教導をしてくださったのです


田村ゆかりちゃんのライブに何度も出演してくださり、ゆかりんに対していつも紳士で最高のパフォーマンスを魅せてくださり、それだけでなくいつも我々を気遣ってくださる最高のアニキなのです


当時、隆盛を極めていた動画サイトニコニコ動画にて、客席がmotsuさんパートのラップを歌うのが衝撃すぎて、アーティスト田村ゆかりの知名度を沢山の方に認知できた楽曲のひとつ


姫さまの晴れ舞台


世界一可愛い、我らが姫さまに恥をかかせてはならぬ


王国の興亡この1曲にあり


姫さまの歌声に華を添えるべく


motsuさんには微塵も及ませぬが、そこは数の力を頼りに全力全開のラップを奏でました


お隣にいらっしゃった内田雄馬さんファンのおにゃのこ


開演前に優しく話しかけて下さったのに、びっくりさせてごめんね(;ω;)


おじさん達が謎の呪文を唱え出してびっくりしたよね


おじさんはね、、、ゆかりんがゆあみを歌い出すと、ついラップを迸らせちゃうんだ☆


MCにて今回参加できる事になった裏方のスタッフの皆様のご尽力に対する感謝とお礼


ゆかりんがいる場所どこにでも来るおじさん達に対してもお礼を言ってくれたのが嬉しかった


今回実現出来たのはもう一度大きな舞台に立たせてあげたい親心かな?ありがとうみっしー♡と三嶋氏に対して感謝を述べたゆかりん


これには、腕組み彼氏ヅラおじさん達も感無量


2024年2月27日


Kアリーナすぐ近くのパシフィコ横浜大ホールにて、田村ゆかりちゃんのバースデーイベントが催されました


その際、MCで堀江由衣さんや三嶋さんから毎年あけましておめでとうメールが届くと話されていたのです


堀江さんは昔からずっときちんしている


ゆかりんは返信するのがすごく苦手


三嶋さんからのメールに、今更どのツラさげて返していいかわからないと言っていたゆかりん


きっと喜んでくれるのになと、その時は思っていました


そしてこの日、舞台上で昔と同じように、みっしーと呼びかけ、ありがとうを伝えられたゆかりん


全くもって全然一切関係ないただのファンで、ただのおたくなのに


すごく満ち足りた温かな気持ちになった


そして2曲目


そのイントロを聞いただけで崩れ落ちたおじさん達が沢山いた


『Baby's Breath』(ベイビーズブレス)


三嶋さんはこれを選んでくれたのかと


ゆかりんの為に、この曲を選んでくれたのかと


ベビブレは田村ゆかりちゃんが2002年にKONAMIから出した3枚目のシングル(販売元はキングレコード)


ベイビーズブレス=かすみ草の事です


シングルのジャケットもかすみ草のブーケを持つゆかりん


語りかけるように歌うゆかりん


涙を堪えながらコールをするおじさん達ですが、スクリーン一面にかすみ草が舞う演出に涙が止まらない


田村ゆかりちゃんのファン以外で、この曲の名前が上がる事はごく稀です


ゆかりんのラジオ番組のオープニングでしたが、アニメタイアップもなく、そこまで認知度が高いわけではない


発売当初やアルバムに収録された時のライブでは披露されましたが、その後、キング時代ではFC10周年ライブ神戸、名古屋、横浜でのみ披露された幻の楽曲です


では、何故おじさん達が崩れ落ちたのか?


それは、2015年に発売された田村ゆかりちゃんキング時代最後のライブBDのジャケットが、かすみ草のブーケを抱えて笑顔を魅せるというものでした


その後、キングレコードを離れてアーティスト活動を再開した翌年


2018年の2月27日


バースデー3daysライブのお誕生日当日のラストに歌われたのがこの曲でした


いつか花束を届けるという、田村ゆかりちゃんのブログ


その約束を守ってくれた曲


それから6年間、この曲は歌われなかった


そして、この日6年ぶりに歌ってくれた


三嶋さんが選んで、ゆかりんが歌ってくれた


歌詞の中にある


『大切なものは、、、。大切な人に、、、。

必ず届くからね。』


きっと届いたのだと思った


三嶋さんからゆかりんへ、ゆかりんから三嶋さんへ


活動する場所は違えてしまったけれど


お互いに大切なものが届いたのだと


かすみ草の花言葉である感謝と幸福


その想いが届いたのだと


たとえそれがおたくの妄想や勘違いだとしても


そう思えたのだ


だから、いい年をして崩れ落ちて、涙で顔がブサイクになりつつ、涙声でコールをしていたおじさん達を許して欲しい


魂が浄化され成仏寸前の哀れなおじさん達を



 

 

田村ゆかりちゃんのスカートの丈がいちばん短かった!つよいー


だが終わらないまだ終わらない


暗転するステージ


ゆかりんの出番はここで終わりかありがとうと思ったが、ゆかりんはステージに残ったまま


鳴り響く鐘の音


トロッコの影から現れる堀江由衣さん


嗚呼、これは夢なんだと思った


心の弱いおたくの幻視と幻聴なのだと思った


でも、会場中からあがる歓声とどよめき


田村ゆかりちゃんと堀江由衣ちゃん


かつて、文化放送で流れていたラジオ番組ドリカン


椎名へきるさんと冨永みーなさんがパーソナリティをされていて、田村ゆかりちゃんと堀江由衣ちゃんの2人がアシスタントだった


へきる姐やんが卒業されて、みーなさんから少しずつコーナーを任されて行ったふたり


番組内で作ったユニット


ゆかりんとほっちゃんによる伝説のユニット


『やまとなでしこ』(通称、やまなこ又はやまな娘。)


その2人が2003年のツアー以来、一緒に歌っている


『恋の天使 舞い降りて』


を歌っている


美しいハモりとそれぞれのパートを歌い上げている


ユニット名も曲名も言わずに歌いきり去るふたり


沢山売れたとかそういうユニットではない


ほっちゃんはFCイベやライブで歌っていると聞いたことがあるが、わたしはゆかりん以外のライブは行かないので伝聞でしか知らない


ゆかりんは『Trust me,trust you yukari version』を2021年配信のバースデーパーティでアコースティックバージョンを、そして昨年2023年のバースデーイベントで歌っている(その前だと20年以上前の立命館大学の学園祭の時になる)


それでも、20年以上前のユニットがここまで受け入れられ、沢山のおたくが認知している


おふたりによるやまな娘。は、当時のおたく達の思い出であり、直接を知らないおたく達には伝説だっただからであろう



 

 


呆然としたまま休憩時間となった


長丁場のキンスパは休憩時間を設けている


ロビーや席で興奮気味に語るおたく達


呆然と座り込むおたく達


あまりにも色々な事が起こり過ぎて、田村ゆかりちゃんを応援するのだ!(使命感)とやって来たはずなのに、満たされ過ぎて成仏寸前のおじさん達


半月が過ぎた今でも夢なんじゃないかと思っているぐらいの衝撃だった


だがしかし歴戦


我らは田村ゆかりちゃんに導かれし歴戦のおじさん


休憩時間にお手洗いを済ませ、精神を立て直し、後半に備えなければならない


フェスは他のアーティストさん達もいらっしゃるのだ


ゆかりんの出番が終わったとはいえ、ちゃんと曲を楽しむのが礼儀であろう


だが、ゆあみ、べびぶれ、やまな娘。恋天ときておじさん達のミニマムサイズのキャパシティはもうむりぃはいらないよぉ、、、状態


なんやかんやで後半戦へ!なのだが、もう少ししたら、5月29日発売田村ゆかりちゃんのミニアルバム『I love it』をコンビニにお迎えに行かねばならぬので、後半の感想はまた夜にでも書こうかと思います




(其の弍へのリンクです)