本当だったらいま、日本に向けて飛行機に乗るはずでした。

娘が2020年3月3日で20歳になったので、成人式の写真を撮ったり、日頃お世話になっている方に娘の成長を見ていただきたくお祝いの席も準備していました。

 

今回は新婚の甥っ子夫婦、娘のボーイフレンドとそのご両親、娘のボーイフレンドの親友も一緒の予定でした。

日本の良さをガイドとしてご案内させていただくために、日本の名所などをリサーチしたりしていくうちに、自分が観光気分になって新しい日本を知ることができて決して今回のリサーチも無駄ではなかったと思っています。

 

今回は全員が断念せざる得ない状況。

みんなの都合もあるので日程調整をしても全員が一緒に行くことができるかわかりませんが、できるならまたみんなで行きたい!そう願いながらの延期。

とても残念ではありますが、来年は満開の桜の下でみんなと一緒にいることができたらいいなぁと願うばかりです。

 

日本で一人暮らしのハリーのことはとても心配です。

大人と言ってもまだ22歳。

この前の帰国の時に彼のマンションを見る限りでは蓄えている食べ物らしいものは、ほぼなかったのでスーパーからものが消えたとのニュースに心臓がドキドキ。

考えてみれば22歳の男の子が食べ物を余分に買って備蓄って無くて当たり前かもしれない。

 

そんな時に、お友達から東京で暮らしている娘から食べ物が何もないとヘルプの連絡が来たのですがハリー君は大丈夫ですか?もしよかったら送ります。とメールをいただきました。

ハリーに確認するとなんとか食べるものは3日間ぐらいはあると思う。という返事。

スーパーに行っても何もなかったよ。と・・・

 

ご自身のお嬢さんのことを考えるだけでも大変なのにハリーの分までとなるともっと大変だ・・・とありがたいけれど遠慮しようかと思ったのですが、一人で食べ物がないことに不安を抱きながら過ごす姿を想像したらここはお願いしよう!という気持ちになりました。

何かリクエストありますか?と聞かれても最近の日本のスーパー事情がイマイチわからず・・・

そのことを伝えると見繕って送りますね。とおっしゃってくださいました。

 

昨日ハリーから、荷物届いた!とラインがあり、写真も。

お友達がいろいろと考えてくださってのセレクトがありがたい。

息子が増えたようで嬉しいとも言ってくださいました。涙が出るような優しいお言葉に自分も誰かのためにこの優しい気持ちを繋げたいと思いました。

 

イギリスも一時は買い占めによりスーパーからものが消えてしまい正直かなりびっくり!

イギリスってもっと冷静な国って思ってたのですが、本当に綺麗さっぱり〜〜というぐらい空っぽの棚が連日テレビでも放映されて、焦り感が上がってしまいました。

でも、家には乾物や日本食材などもあったし、薄力粉もあったので、すいとん作って何日かは繋げられるかな。と思ったりしてなんとか気持ちを落ち着けました。

 

イギリスでは今の所、必要な食材の買い出しは認められています。

久しぶりにスーパーへ行ってみると、想像以上に充実していました。

品物が流通しているとわかると本当にホッとして肩の力が抜けた〜〜><

いくらテレビで大丈夫ですというスーパーの店員さんのメッセージを聞いても、目の前で空っぽの棚を見たらそれは心配の気持ちが生まれてしまいますよね。

今回の経験で一気にみんなが不安になって買い占めてしまうから物が一気になくなる。

いつものように買い物をしていればちゃんと品物は並ぶということ。

(もちろん地域によって品揃え度は多少違うかとは思いますが・・・)

当たり前のことを当たり前に考えられないことがさらにパニックを引き起こすのだろうなという学びがありました。

 

そして何よりこのロックダウンという言葉が気持ちを揺さぶるのではないでしょうか。

国によって細かい規制は異なりますが「封鎖」という言葉を聞くとお買い物までできなくなっちゃいそうなほどのインパクトないですか?

 

先ほども書きましたが実際は今のところ必要な買い物ができます。

スーパーマーケットによっていろいろとお買い物規制もまちまち。

あるスーパーに主人と一緒に行きましたが、一緒に入れず家族1名のみが店内に入れました。考えてみたら一緒に入ればおしゃべりもする。買い物は一人で無言でする方が知らずに感染していた場合、菌をまき散らす危険なリスクが減るわけです。そして人数も他の家族1名がその分入れるわけで合理的だと思いました。

入り口には消毒なども完備していてとても気持ちよい買い物が出来ました。

 

もう一つの大手のスーパーは友達情報によると店内の人数制限はありガードマンさんんが外に立っていてコントロールはしていますが、店内には連れと一緒に入ることができたそうです。

お店によっても対応が違いますがその店舗の大きさなどを考えてのことだと思います。

 

今の所のイギリスのロックダウンでは1日1回の運動(ジョギングやサイクリングなど)も許されています。

封鎖中なのにスポーツしていいの????ってちょっとびっくりしちゃっいました。

一定の基準を守れば運動や、犬の散歩もできます。

今後の状況によってはもっと規制も厳しくなるかもしれませんが今の所、感染拡大につながらないような責任ある行動を前提に心の健康も保てるような状況ではあります。

 

こういうときに医療関連の方をはじめ働かねばならないみなさんがいらっしゃいます。

その方々への感謝の気持ちを込めての夜8時の拍手もこの前行われました。

最前線で働かれているみなさんの勇気ある行動に感謝しかありません。

そんな方々の負担を増やさないように、自分たちは責任ある行動をし家の中にいるのはもちろんなのですが、家の中でいつも通り生活を楽しみながら過ごし、心と体の健康を保つことはとても大切なように思います。

家の中でも自粛ムードだったら息抜きもできなくなって、自分のセンサーが作動せず大事なときに正確な思考ができなくなってしまうと私は思います。

亡くなられたかたのご冥福を祈り、今闘病中の方や私たちのためにお仕事をされている方に心からエールを送り、こんなときでも、いや、こんなときだからこそ笑顔のある暮らしを心がけていきたいと思います。

 

誰もがこんなことになるなんて予測もしていなかったと思います。

世界のどこかで起こることはどこか他人事。

大変とわかっててもその気持ちを100%わかることはできませんでした。

でも今回全世界で解決していくべきことが起こり思うのは、一人一人が自分や家族だけではなく、もっと大きな視野で思いやりや愛について考え行動しなさいという神様からのメッセージなのかもしれません。

 

私のレシピを作ってくださった方がたくさんいらっしゃり、メッセージを頂いています。

私はお料理は大好きだし、レシピも冷蔵庫の食材を見たらお料理のビジュアルと味をイメージできます。

その代わり裁縫や掃除は苦手です。どんなに工夫しても上手にできたためしはありません。本当これはダメダメです。(涙)

人によって得意なことは違いますよね、

私の出来るお料理でみなさんの心に元気を届けられたら最高に幸せです!

みんな一人一人に誇れる何かをシェアしていくと、きっとその情報を待っている方がたくさんいらっしゃるように思います。

笑顔を忘れず心を一つにしてみんなで頑張ろう!

 

最後に一つ。

イギリスの身近なお友達の話だと封鎖前に12人のパーティーをされた中で4名が感染したそうです。

感染力は本当に強い。

私も最初はインフルエンザより少し強いぐらいに考えていました。

(もちろんインフルエンザも怖い病気ですが治療法がある。)

でもそれは違います。

日本はまだ封鎖していませんが、どうか外出はできる限り控え、もしどうしても必要で出かけるならば他の人と2メートルぐらいの距離を開けて人との会話は避けてほしい。自分に症状がでなくても、それが他の方に感染しその方が重度の症状になる可能性を秘めています。

 

本当は日本で桜の花びらの舞う中で誇らしくイギリス人の甥っ子夫婦や娘のボーイフレンド家族に日本ってこんなに素敵なところなんだよ〜!って自慢していたことでしょう。

延期で時間ができたのだから英語もブラッシュアップしておこう!

楽しく伺える日を楽しみに、私もイギリスで頑張ります。

気に入っている2017年の目黒川。

行きたいなぁ〜〜。